時々周りが見えてないことに気付かないことがある。
そんな時でさえも冷静に自己分析してるかのように思い込んでて、精一杯頑張ってるって気取り、現状をわかってるフリをしてるのだろう。
飛行回数を重ね着陸に多少の自信が出てくれば自分の感覚を優先したくなる。
その感覚がズレていることも気がつかずに。
教官は言いました。「自己流に走るな」と。
Back To Basic
技術面でも精神面でもそう。
かっこいいランディングをしなくてもいい、ATCがうわずったっていい。
操縦の真髄はすべて基本にある。
今日の最後のランディングは必死だった。
横風に流されて滑走路のセンターラインから逃げようとする飛行機を逃がすまいとラダーを踏み続けた。
目の前に迫る滑走路。
徐々に機体を引き起こし着陸姿勢にしていく。
早く滑走路につきたがる飛行機を支えGearがゆっくりと付くまで待った。
基本を守ることに一切妥協しなかったランディング。
昨晩の雪であたり一面白く覆われた帯広の空で、額に汗をにじませ操縦するぼくを見て教官は「ナイスファイト」と言ってくれた。
教官がこのランディングを認めてくれた。
まだまだ修正するところはたくさんある。
でも24時間半の飛行時間を積んだぼくに今出来る精一杯のランディングだった。
今日の訓練を終えて明日Pre-Solo c'kを実施するReadyが掛けられた。
明日の試験に合格すれば晴れて単独での飛行、ソロフライトが許される。
初めてのソロフライトは航空人生でもっとも感動するフライトの一つに値するそうです
この試験に必ず合格して、空を飛べる素晴らしさを噛み締めたい