優しい駅員さんに感謝の気持ち
朝、ホテルを出ると予約していたタクシーが路肩にタイヤを乗り上げて登場した。
ドアが開くと、運転手の老人が
老「命懸けで来たんじゃぁ」
と私に向けて言った。
私の心「これが、広島ぁ」
内心震えながらも、タクシーに乗り込む。
運転手さんはラジオを付けた。そして30秒後に消した。
運転は安全だった。
「命懸けで来たんじゃぁ」は運転手さんの鉄板ギャグなのかもしれない。
広島の道には路面電車が走っている。
東京、三ノ輪の路面電車を思い出した。
懐かしい気持ちで駅に着いた。
新幹線のチケットを乗車変更しなくてはならないのだけれど、ミドリの窓口が長蛇の列だった。
予定の時刻まで後10分。
私:「詰んだ」
すると、困った顔を見たのか駅員さんが助け舟を出してくれた。
駅員さん:「自動券売機が早いですよ」
乗車変更も自動券売機で出来るのを初めて知った。
優しい駅員さんのお陰で予定の電車に乗ることが出来た。
広島は優しい世界。
新幹線では映画「さびしんぼう」をもう一度見ようと思いつつ眠りに眠った。
東京に着くと、そこは・・・雪国だった。
数日ぶりに帰った家で暖房をつけた。
そして、昔聴いていた歌を思い出して、
「おじいさんのでんしゃ」を聴いている。
「運転手なのさ おじいさんは ね・・・
早稲田から三ノ輪まで パチパチパチ 火花が・・・」
大好きな歌だったのにずっと忘れていた。
朝のおじいさんと、路面電車と、駅員さんに感謝いっぱいの夜。
TAKAHIRO
わらび餅 と ももたろう と ガタロー先生
朝いちばん
散歩がてらに和菓子屋さんへ。
わらび餅を選びました。
出来立てのわらび餅は、みずみずしくホンのり温かい。
お餅とも蒟蒻とも違う透明感のある食感がたまりません。
ふと、わらび餅は何で出来ているのだろうと気になりました。
お芋が原材料かな?
蒟蒻的な?
もち米?
調べると、上質なわらび餅は、山菜の「わらび」から出来ているとのこと。
根の部分のデンプン質を練って作り上げる食品。
その色は黒っぽい。
「すごいなぁ、昔の人は食を求めて追求をし続けたんだ」
調べ進めると、「わらび」自体には「プタキロサイド」という天然毒が含まれるそう。
毒抜き作業が必要な食材。
ますます、先人を尊敬の気持ちにかられました。
めでたし めでたし となるまで年月と労力がかかったはず。
お昼は、絵本を買いました。
ガタロー☆マン先生作の ももたろうです
わらび餅で満たされた気持ちで
読むと、
めでたし めでたし な気持ちになりました。
TAKAHIRO 上野隆博