~髄膜腫(脳腫瘍)が発覚した2023年夏~
本ブログは、2023年7月髄膜腫(脳腫瘍)発覚→9月開頭手術・入院の体験記、そして、退院後の生活を綴ったものになります。
「髄膜腫になったけど、どうしよう!?」
「そもそも、髄膜腫って何だ!?」
「検査、入院、手術はどうなる!?」
「退院後の生活が不安だ。。。」
と感じる人が多いかと思います。
自分も同じでした。
そんな人に向けて、「少しでも参考になれば」と思い、治療経過をなるべくリアルタイムで記録し情報発信したり、退院後の経過を綴ったりするため、本ブログを始めました。
これから闘病を控える方が、本ブログを読んで追体験して不安を緩和したり、
少しでもお役に立てれば幸いです。
手術後3か月目~退院後はじめてのMRI検査~
2023年12月4日、この日は退院後はじめてのMRI検査&脳神経外科の外来受診。
髄膜腫の開頭手術をしたのが9月8日なので、手術後約3か月になろうとしていた。
本来なら、術後は半年後くらいに初めてのMRI検査&外来がスタンダードらしい。
だが、自分の場合、開頭手術後に髄液漏が生じ、再手術したり、再手術後も左耳の耳閉感があったりという状態だった。
なので、抜鈎時(ちなみにそんな経緯もあったため自分は外来で抜鈎した)、主治医から「耳の様子を見る意味でも、年内に一回検査&受診を」と言われたので、このタイミングでの退院後はじめてのMRI検査となった。
ちなみに、その時の話は↓のとおり。
ご無沙汰していたMRI
前同日午後4時、病院に到着し、受付を済ませる。
本日の進行予定は、MRI検査→それに基づき医師から説明
ということなので、先ずは検査室へ。
今回は外来患者用のMRI検査室ということで、部屋も技師の方も入院中のそれとは異なる。
とはいえ、ペラッペラの検査着とよく冷やされている室内は共通。かなり肌寒い。
検査開始前に、技師の方から「本日は造影剤は使わないので、20~25分くらいで検査終了の予定です」とのこと。
事前に説明を受けていたので知ってはいたが、やはり造影MRIとは違って
・数時間前からの断食断水がない(造影剤を使うと人によっては気持ち悪くなって色々とこみあげてしまうことがあるらしいので、それの予防のためとのこと)
・点滴の針を刺す必要がない(痛くない。嬉しい)。
・時間がちょっと短い(造影MRIのときは筒の中に入っている時間が30~40分となり、点滴したりの時間も含め検査全体の時間が1時間弱はかかる)
ので嬉しい。
そうは言ってもMRIの筒の中はやはりうるさい。今年は何回も体験したが、検査中は「すぐ隣で道路工事でもやっているんですか?」と疑いたくなるほどの轟音。。。
とはいえ、、、
「頭を切開して、頭蓋骨をカッターで切って外して、脳を何時間も露出して、みたいなことに比べれば、リスクないやん」とか
「髄液漏の手術をした後の寝たきりだった1週間に比べれば、全然、短い!!!」とか
かつて自分が体験した怖い&しんどいあの時に比べて取るに足りないほど些細な事。。。
当然、良性とはいえ脳腫瘍なんて患うに越したことはない!!
けれども、振り返ってみれば、あの時の辛い体験は間違いなく自分の精神的な部分を強くしてくれたのだと思う。
手に入れたのは、鋼の精神か。
いや、あのとてつもないしんどさを考えたら、より固くより強いチタンくらいの精神を手に入れたくらいでなければ、自分の中では計算が合わない。
プラスマイナスゼロ以上にするためにも、「チタン並みの精神、ゲットしたぜ!」(燃)と言えるくらいじゃないとな。
「これからはチタン並みに剛強な心を売り出していこう」とそう誓った。
話は変わるが、「チタン」と話していてふと思い至ったのは、開頭手術時に頭蓋骨に取り付けられたチタンプレートのこと。
チタンの融点は約1800℃(グーグル先生によれば1667℃でした)。
火葬の温度は1000℃くらいなので、火葬後も残るはず。
焼骨を取り上げてくれる予定の人には「骨に混じってチタンとか金属片が残ると思うから、それも良しなにしてください」と事前に言っておかねば。
2か月ぶりに会った主治医とその話
そんな風に考えを巡らせながら、とにかくうるさいMRI検査を乗り越え、16時30分頃には脳神経外科のあるフロアへ。
周囲を見渡せば、患者さんの数はほどほど。でも、やっぱり「脳」に関する病気のことで来ている人がほとんどなのだろう、重めの雰囲気の待合室。
20~30分くらいして自分の番となり、診察室へいざ入室!
久しぶりにお目見えした主治医の顔は、何か疲れている!!!
自分の退院時もかなり疲労感あふれる表情をしていたが、今日も今日とてお疲れのご様子だ!!!
前日当直だったのか、12月になり脳疾患の急患が増加し始めて多忙になったのか、分からないけど、とても疲れた顔をしてらっしゃる。。。
そんな主治医は「りんりんさん、お久しぶりです」とあいさつもそこそこに、先程撮ったMRI画像を一枚一枚チェックしていく。
しばらく(といっても10~15秒くらい)、診察室内に主治医のマウスのクリック音のみが響く。
続いた沈黙を破って主治医が一言。
主治医「いいですね!問題なさそうです!」
りんりん「よかったぁ、、、」(*´Д`)=3ハァ・・・
安堵したものの、すぐさま主治医の絶妙なタメのせいで不必要な緊張を強いられるこの感覚に既視感を覚える。
懐かしい感じだけれど。。。
18日間寝泊まりしたけれど。。。
やっぱり病院は馴れん!!
娘氏がお昼寝から起きてくる時間なので、主治医とのやり取りはまた改めて。