~髄膜腫(脳腫瘍)が発覚した2023年夏~
本ブログは、2023年7月髄膜腫(脳腫瘍)発覚→9月開頭手術・入院の体験記、そして、退院後の生活を綴ったものになります。
「髄膜腫になったけど、どうしよう!?」
「そもそも、髄膜腫って何だ!?」
「検査、入院、手術はどうなる!?」
「退院後の生活が不安だ。。。」
と感じる人が多いかと思います。
自分も同じでした。
そんな人に向けて、「少しでも参考になれば」と思い、治療経過をなるべくリアルタイムで記録し情報発信したり、退院後の経過を綴ったりするため、本ブログを始めました。
これから闘病を控える方が、本ブログを読んで追体験して不安を緩和したり、
少しでもお役に立てれば幸いです。
退院後9日目
10月2日(月)、退院後9日目。
退院してからのこれまでの日々は、座る体制を保持しては首が筋肉痛、歩き回ってはふくらはぎが筋肉痛と日常生活上も要リハビリと痛感する毎日。
早く気兼ねなく歩けるようになりたい!
でも、傷口にある医療用ホチキス(金属)がまだ抜けておらず、また、残暑も相まって、汗をかくと創部が痒い!
しかし、本日、こうした状況はおさらばの予定だ。
なぜなら、脳神経外科の外来に行き、抜鈎(ばっこう。ホチキスを抜くこと)の予定だからだ。
(本来なら9月15日あたりに抜鈎していたはずであったが、髄液漏が生じてしまったため、再度手術して退院後に抜鈎するという段取りになってしまった)
14時30分の予約時間に合わせて、10分前に受付を済ませる。
待合室で待っていると、程なくして「●●番の方。診察室へお入りください」と呼ばれる。
主治医「りんりんさん、こんにちは!体調いかがですか?」
主治医「と、その前に、抜鈎しましょうか。」
主治医「(医療道具が入っているカゴをガサゴソ…)」
主治医「あれ?抜鈎器が無い。。。」
りんりん「(おおーーーい!!)」(心の中のつっこみ)
主治医「(事務の人に)ごめーーーん、抜鈎器ないんだけど、出してくれる?」
主治医「すいません、ちょっと待っててください」
そして、「待っている間に何か気になっていることとか、質問とかありますか?」と聞いてくれたので、すかさず何点か聞いてみる。
問1 今回の私の場合、残腫瘍アリなので、再発の可能性は10%~20%くらいでしょうか?(持参した回答手術の同意書を示す)
答1・一般的にはそのとおり。
・ただ、りんりんさんの場合、若い→その点は再発の可能性を高める要因に。
・他方、経験に照らして、そんなに心配しなくていいと思っている。
・根拠は、病理の結果、手術時の感触、発生母地自体は全摘出できたこと等。
・再発したら、放射線治療か再手術か、その時判断する。
問2 東大附属病院のHPには、残腫瘍がある場合、トラピジル内服薬で増大抑制を図る旨記載されているが、これについてどう思いますか?
答2・今、初めて知った。不勉強で申し訳ない。
・でも、全く標準的ではない治療だ。
・時間があったら私の方でも調べてみる。
問3 お酒飲んだり、子どもをだっこしてもいいですか?
答3・どっちも大丈夫。
・注意してほしい日常生活上の動作は、「力むこと」
・重いものを持ち上げたり、排便時の踏んばりなどはNG
・あと1か月くらいは控えた方がいい。
・別の患者さんで引っ越し手伝いの時、家具を持ち上げた時に髄液漏が発生しちゃったことがあるので、そういうレベルのことはやめてほしいが、それ以外は基本的に問題無い。
要点だけ文字にすると簡略になってしまうが、10分以上も時間かけて丁寧に回答してくれた主治医の先生、ありがとうございました。
ここで、抜鈎器登場。ハサミのような形状をしている。
ここで開頭手術&髄液漏閉鎖術の後にした頭のホチキス20~30個、腰椎ドレーンの抜去後のホチキス2個を抜鈎する。
人によっては「痛い!」という人もいるとのことだが、自分としては針を抜くこと自体はそこまで痛くはなかった。チクッとする程度。
それよりかは、抜鈎の巻き添えで髪を一緒に抜かれた時の方が痛かった。
そして、次回の外来の日を予約する。
「左耳の耳閉感がちょっと気になるので、出来れば年内に」ということで、2か月後、MRIを撮影して、そのまま外来を受診となった。
その日の夜、今までホチキスに気遣って思い切り洗えなかった左後頭部を中心にワシャワシャ洗う。
一度命拾いしたものの
「早く左耳の耳閉感が良くなってほしい」
「残腫瘍があるけど、再発しないでほしい」
と次なる欲求が沸き上がってくる。
今度の初詣は↑の2つと毎年願っている家内安全を願うことにしよう。