文章題はこう解く Vol.2 文章題の解き方(概論) | 算数のつぶやき

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私は長年、算数教科書の編集長として、算数に関わってきました。今は独立し、算数コーディネーターとして「算数の楽しさや面白さ」を発信しています!

  文章題はこう解く Vol.2 文章題の解き方(概論)

 

文章題はこう解く Vol.1 はじめに」で 書いた通り,文章題 とは文章の形式で書かれた問題であり,特に, 思考力を働かせて解くもの  を差します。鶴亀算や旅人算といった 特殊算 も 文章題 の一部分ですが,その特殊な解法をその種類ごとに覚えようとして苦戦している子どもたちの様子をよく見かけます。

 

そこで今回は,文章題 全般の解き方の概論を紹介したいと思います。特殊な解法を覚えなくても,文章題 の解き方に慣れることで解決できるようになることを願っています。

 

 

 

文章題の解き方(概論)

 

問題解決については,G.Polya(ポリヤ)の How to solve it「いかにして問題を解くか」(丸善株式会社,1954)という本が有名です。この本によると,問題解決の過程を,次の4つの段階に分けて考察しています。

 

① 題意の理解

② 解法の計画

③ 解法の実行

④ 解法の反省

 

ただ,もちろんこの本の内容は念頭に置くものの,その内容はとても難解であるため,ここでは参考にする程度に留めたいと思います。

 

私が上記の  から  の問題解決の流れの中でもっとも大切だと思うのは、① 題意の理解 です。ほかも大切ではあるけれど,② 解法の計画 や ④ 解法の反省 はいきなりではレベルが高いので,意識するのは後でよいと思います。③ 解法の実行 はみんながするけれど,それができなくて悩むのはそもそも ① 題意の理解 ができていないからです。

 

連載2回目にして,ここが いちばんのポイントひらめき電球 となります。

算数が苦手な人ほど,いきなり問題の解き方や答えを知ろうとする傾向にある気がします。中学受験対策で 特殊算 の解き方をひたすら覚えようとするのもそれと同じこと。それだと,少し問題が変わったり新たな問題には対応できないのです。まずは,

 

問題の意味を理解すること!

 

 

 

次回は,問題の意味を理解すること について解説していきたいと思います。

 

 

 

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