当店は「カフェ」であり、いわゆる「自家焙煎珈琲屋」ではないので、
コーヒー豆は仕入れています。
「カフェ」という店舗形態であれば、コーヒー豆の仕入先も決めなければなりません。
まず、当店の仕入先である2つのお店について、説明しておきます。
🔴横浜元町珈琲
地元のコーヒー豆売専門店です。
主に、ホットコーヒー用の豆を仕入れています。
不動産の営業をしていた5年ほど前から、個人的にコーヒー豆を買っていました。
「Marks house Cafe」をオープンするにあたり、改めて色々なコーヒー屋へ行きましたが、
結局、戻ってきたような形で、こちらのお店から仕入れることにしました。
決め手は、僕が好きなコーヒー豆だったからです。
それ以外は…
距離的に近いこと。
「気持ち的な距離」も近く、色々と相談しやすいこと。
ほぼ店主1人でやっているので、「1対1」の付き合いができること。
コーヒー豆売専門店なので、一任できること。
🔴喫茶イレブン
奈良県生駒市にあるコーヒー屋です。
「喫茶」とは名ばかりの、ほぼ「豆売専門店」です。
主に、エスプレッソ用、アイスコーヒー用の豆を仕入れています。
出会いはSNSです。
理想のエスプレッソを作ることができず悩んでいた時のことです。
Instagram、Facebookで、気になるコーヒー屋を見つけたのがこちらでした。
その前にも、色々なお店からエスプレッソ豆を取り寄せ、試したものです。
島根にある有名店からも買いました。
理想に近いものもありましたが、下記の決め手を欠いていました。
「気持ち的な距離」も近く、色々と相談しやすいこと。
ほぼ店主1人でやっているので、「1対1」の付き合いができること。
僕が求める形はこちらの2つが大きいと言えます。
もちろん、「味」が前提条件ではあります。
結局のところ、「何をやりたいか」に関わってきます。
それにより、コーヒーに対して、どこまで求めて、どう提供するかが決まります。
原価重視でいくのか。
マシンで10杯で淹れるのか、ハンドドリップで1杯ずつなのか。
コーヒーを求めているお客様なのか、そうでもないのか。
僕の場合は、
「横浜で一番良い場所で、横浜で一番おいしいコーヒーを」がモットーであり、
「コーヒー1杯」で勝負しているので、上記の2つのお店になりました。
この2つのお店と店主はタイプこそ違いますが、
コーヒー業界に対する考え方は似ているような気がします。
こちらまでが当店のお話です。
コーヒー豆の仕入先を考える時、タイプは大きく2つに分かれると思います。
🔴コーヒー会社
例えば、「KEY COFFEE」「UCC」などです。
大手のコーヒー会社のメリットは、総合的にバックアップしてもらえるということです。
コーヒー豆以外にも、喫茶、カフェに関する食材の取扱も豊富です。
ミルク、砂糖、ジュース、テイクアウトカップなどが分かりやすいと思います。
その他にも、冷凍ケーキ、レトルトカレー、パスタソース…
挙げようとするとキリがないくらい、商品は豊富です。
また、店舗規模によりますが、コーヒーマシンの貸与などもあります。
デメリットがあるとすれば、あくまで会社との付き合いになることでしょうか。
細かい話になると、豆の焙煎度合いまでは相談することができないですし、
担当者はいわゆる「営業マン」なので、知識が乏しいケースがあります。
また、工場で大量に焙煎しているため、鮮度に関しては個人店には敵わないでしょう。
その分、コーヒー豆は安く仕入れられるはずです。
🔴個人店
当店の仕入先はこちらに当てはまります。
基本的には、コーヒー豆のみの取扱です。
注文後に焙煎する形が多いので、新鮮な豆を仕入れることができます。
ただ、新鮮過ぎて味が落ち着いていないこともあるので、
仕入れてからの在庫管理が必要となる場合があります。
大手のコーヒー会社と比較すると、コーヒー豆の原価は高くなりますが、
その分、クオリティの高いコーヒー豆を、新鮮な状態で仕入やすくなります。
「小回り」が利くことが一番のメリットだと思います。
大きく2つに分けましたが、最近のコーヒーブームからすると、様々なお店があります。
「ALL PRESS ESPRESSO」に代表されるような、エスプレッソ系のコーヒー会社もあります。
その中から何を基準に仕入先を選ぶかが大切になってきます。
基準を作るためには、どのようなコーヒー屋があるか知ることが早いと思いますし、
理想に近いお店、好きなお店を参考にするのは近道だと思います。
振り返ってみると、僕がコーヒー会社に勤めていた10年ほど前と比べると、
コーヒー業界や、「仕入先と卸先」の関係性も変わってきたと感じます。
それでも変わらないことがあります。
それは、結局、「何をやりたいか」が大切であるということです。