カフェを開業しようと思った時に考えるべき101のこと【個人】 | 車イス生活になった元「横浜山手のカフェのマスター」のカフェ巡り日記

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車イス生活になってから行った「横浜カフェ」の日記を中心に書いていくブログです。
「物理的バリアフリー」「接客的バリアフリー」がどうであったかという視点で書いています。
また、駅からの道順や道路状況、トイレ情報などについても、できる限りまとめていきます。

独立、開業すること。


それは、いわゆる会社員ではなく、個人事業主になるということでもあります。


僕も個人事業主だったこともありますが、今は不動産会社の社員です。


不動産会社のカフェ事業部のようなニュアンスでしょうか。


「会社員」ではなく「個人」になることについての細かなメリット、デメリットについては分かりません。


ただ、大きく捉えると、メリットは「自由」を手にすることだと思います。


お店で考えれば、全てが自分の思い通りにできるということです。


では、デメリットは何か。


全ての責任を自分で負わないといけないということだと思います。



僕は今年始めに3週間休みました。


お客様からは、ブラジルなどのコーヒーの産地へ行っていたと思われていたくらいです。


火曜定休以外は、コーヒーイベントや買い出しを除けば、体調不良などでも休んだことがありません。


年末年始の休みも元日のみでした。


それが3週間も休むとは何事か…


手術、入院していました。


「脊髄ヘルニア」です。


「ヘルニア」とは、「曲がっている状態」のことを指すようです。


「ヘルニア」と聞くと、スポーツ選手などの「椎間板ヘルニア」をイメージしがちですが、


それとは異なります。


「脊髄」と聞けば、大きな事故などによる、「脊髄損傷下半身不随」でしょうか。


谷垣さんの「頸髄損傷」で手術したことも、おそらく大変なことだと思います。


命に関わるものではなく、計画的な手術と入院だったので、


横浜山手が一番静かな時に、お店を休むことにしたのです。


1週間寝たきりであり、手術箇所も繊細なところだったので、


リハビリ途中、歩行器も取れないままの、3週間での退院となりました。


それから半年が経過しますが、その回復具合は、常連のお客様がよく知っていると思います。


ただ、まだ万全ではないですし、毎週リハビリへ行っています。


元気であり、生活に支障はありませんが、少しの不自由がある状況です。



3週間の休みは、有給を取りました。


手術、入院費用は、ほぼ全額、保険で支払いまいした。


会社、社会は「100%」でなくても、ある程度は守ってもらえます。


それが「会社員」です。



「個人」になるとどうなるか。


保険に加入していれば、その分の支出はないかもしれません。


ただ、有給はないので、無収入状態になります。


また、店については、家賃が発生しますし、発生し続けるものです。


結局、「体は資本」ということです。


極端に考えると、家賃は固定費なので、24時間年中無休であれば、


1時間当たりのコストは抑えられることになるということです。


その逆が、休むということです。


家賃が発生しているのに、使用していないため、お金を生んでいない状態です。



「会社員」は守られていて、「個人」になることのマイナスばかり考えると何もできなくなりそうですが、


そのリスクを考えながら、軽減していく作業が大切だと思います。