新聞広告シリーズ ~ 映画『鍵』公開前、大映から谷崎潤一郎宛ての謝罪広告(昭和34年6月) | 高木圭介のマニア道

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~浮世のひまつぶし~

昭和34(1959)年6月17日。映画  (市川崑監督)の劇場公開を6日後(6月23日)に控えて、配給の 大映 から原作者の 谷崎潤一郎 氏に宛てた 謝罪広告



それまで何度か新聞紙上に掲載されていた映画広告に、問題の箇所は見当たらないものの、他のプロモーション等で「モデルと目された谷崎夫人」などの文句を使用し、問題視されていた模様だ。



谷崎氏と当時の夫人・谷崎松子 氏とのアレコレは、これまた相当に複雑怪奇にして文学的なアレがある様子なので、ここでの説明は全面的に割愛するが、昔も今も 映像制作側と原作者側のトラブル というのが、起こるべくして起こるということが理解できる謝罪広告だ。