高木圭介のマニア道

高木圭介のマニア道

~浮世のひまつぶし~

渋い声で「カッコイイ大人」を体現されていた声優の 小林清志さん の訃報が伝えられた。享年89。
 

半世紀以上も演じられた 次元大介 (by ルパン三世)が代表作なのは言うまでもないが、妖怪人間ベム の「ウゥガンダーッ!」も、大魔王シャザーン の「パパラパー」も、野球ロボット オズマ (by 巨人の星)の「OK!ボス」「ヒューマ・ホシ」なんてセリフも素敵。他にも 宇宙猿人ゴリ大魔王ゴースン (by 快傑ライオン丸)などなど、挙げ始めたらキリがないので止めておこう。



昭和46年10月24日(日曜)の夜7時30分。「クールな奴(ガイ)のハードなマンガ」としてアニメ版『ルパン三世』の放送がスタート。ルパン(山田康雄)と次元(小林清志)と銭形警部(納谷悟朗)は後の第2シリーズと同じだが、峰不二子は 二階堂有希子 (柳生博夫人)で、石川五ェ門役はこの当時、ねずみ男やブラック魔王の声でおなじみだった 大塚周夫 で、そのご子息である 大塚明夫 が現在、小林さんの後を継いで次元を演じている。



放送開始日の番宣記事において、さっそく「次元大作」と誤植されているのはご愛嬌だが、この 第1話『ルパンは燃えているか…?!』 が実にクセモノで、幼稚園時代に夕方の(再)で初めて視聴した時も、サッパリとルパンの世界観が理解できなかったものだ。

『マッハGoGoGo』のようなカーレース物? そもそも「ルパン帝国」って何なんだよ?ってな感じ。とくに泥棒稼業が強調されることもないし、オープニングに登場する五ェ門はなかなか出てこないし……。とても分かりづらい初回 だった。

不二子ちゃんを中心とした、ちょっとエッチなシーンに期待しつつ、惰性で毎日の(再)を観ているうちに、そのアダルトでアンニュイな雰囲気に惹かれてしまいハマったという感じ。週1回の本放送では人気が出ずに、月~金曜の(再)でこそ人気が高まったというのもよく分かる。


 昭和46年10月24日 (日曜) のテレビ欄


当時の番組表を眺めると、ルパンこと山田康雄は裏番組の『アンデルセン物語』(フジテレビ)にも、準主役のズッコ役で思い切り裏被りでレギュラー出演(主役のキャンティは2代目不二子ちゃんの増山江威子)。本放送ではあまり人気とならなかったルパン~は半年で終了。後番組は日曜夜7時30分枠に相応しい『超人バロム1』だったが、小林さんだけは、声優⇒俳優 とシフトしつつ、木戸刑事役で出演し続けている のが面白い。合掌。