投書のつぼ ~ 土曜夜の仮面ライダーV3とキカイダー01に苦言(昭和48年10月) | 高木圭介のマニア道

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~浮世のひまつぶし~

昭和48年10月、毎日新聞テレビ欄に掲載の投書より。



土曜夜7時30分からのNETテレビ(現・テレビ朝日)仮面ライダーV3キカイダー01東映TVヒーロー枠 について、川崎市の主婦が物申している。

V3のほうは危険極まりないアクションのほうに目を奪われるが、01のほうはたしかにお色気シーンが目立つ。女性出演者の パンチラブラチラ、必要以上に 胸元の揺れお尻を追っているカメラワーク が感じられるのだ。

本放送当時はキカイダーのバトルシーンのみに注目して、裏番組の 8時だョ!全員集合(TBS)とチャンポンで、チャンネルをガチャガチャと回しつつ、まことに落ち着かない方法で視聴していたため気がつかなかったが、最近あらためて01を見直していて驚いた。

ロケ先のタイアップ術 なども含めて、まるで東映が プレイガール(東京12チャンネル)で蓄積した 視聴率アップのノウハウ を駆使しつつ、同時間帯のお化け番組『~全員集合』に立ち向かっているかのように感じる。


  昭和48年10月6日(土曜)のテレビ欄

川崎市の主婦は10月6日の放送を見て、苦言を呈しているのだが、01はここから先、年末に ビジンダー が登場すると、お色気路線はさらに加速 していく。ビジンダーに変身する前のマリ(17~18歳時の志穂美悦子)は、パンチラどころか蹴り技を繰り出さなくともパンツが見えてるし、ミニスカートから見えるフトモモを下から舐めるかのようなショットもほぼお約束だ。

当時のテレビは「一家に一台」が基本。視聴率戦争において シャドウよりも強大な敵・ドリフ に勝つためには、ちびっ子だけでなく お父さんを味方につける必要 があったのだろう。