長らくお休みしておりましたが、ピアノ奏法の歴史シリーズ日本編の続きです❣️
フランスでイヴ・ナットに師事したピアニスト井口基成は、多くの難曲の日本初演を手がけました🎹
私は使いませんでしたが、母の楽譜です!
教育者としても熱心で、「子どものための音楽教室」そして桐朋学園大学の設立に携わり、春秋社版の楽譜校訂など、日本の音楽界に偉大な業績を残しました🎼
その一方で、ハイフィンガー奏法による徹底的な指導を行い、日本中に広めたことでも知られています🔨
指の力で素早く鍵盤の底まで打ち込み、迫力のある大きな音を出すこと🪨
正確な速いテンポで、一つのミスもなく、全て均質な音で弾くこと🤖
ペダルで音をぼかしてごまかすのは良くない❌
ハノンやツェルニーなどの練習曲を、順番を飛ばさずに全曲弾くべき❗️
メカニック(指の鍛錬)を克服した者のみが、テクニックや音楽的な表現を教わることができる😤
などの、日本独特の根性論に基づいた考え方や教育が広まっていきました。そして、彼の門下生達が当時の日本のコンクールで賞を独占していたそうです🥇
こちらも母の楽譜です!
一方、ドビュッシーのピアノ独奏曲全集の校訂で知られる安川加壽子は、フランスでレヴィに学んだショパンの系統を引く重量奏法に基づいた指導を行いました❣️
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ここで、フランスのピアノ奏法の歴史について少し触れますね💡
フランスでは、クラヴサン(チェンバロ)の奏法に起源を持つ奏法が、独自の形で20世紀半ばまで高等音楽機関で受け継がれてきました!
指の力による打鍵のため、大きな音や深い表現は不得意なものの、決して音の美しさや表情そして色彩感を損ねるものではありませんでした🎨
ショパンの系譜を引く重量奏法(ピアニストで言えばコルトー)もありましたが
前者の明晰で軽いタッチのジュ・ペルレ奏法(真珠の首飾りの意)に象徴されるフランス楽派(マルグリット・ロンなど)が主流だったそうです🤍
ところが、やがて国際コンクールでロシア勢に押されるようになり、1960年代から本格的に重量奏法に移行していったという経緯があります❣️
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ところが、「安川門下は柔らかいがテクニックが弱い」と評され、日本のコンクールではなかなか結果を出すことができなかったそうです💦
この対照的な2人は仲が悪かったわけではありませんでした!ところが、門下生をはじめ周りを取り巻く人々がこの2人を二大派閥のトップとみなし、このような構図が出来上がっていったそうです🧨
このようにして、ヨーロッパのピアノ教育界では古い奏法が重量奏法に取って替わられていった戦後において、日本では寧ろ時代に逆行するかのように、ハイフィンガー奏法がエスカレートしていきました🌀
伝道師ピアニスト
元林裕子です♪
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一番初めから。」
大阪府八尾市堤町
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