18〜19世紀初めの「フォルテピアノ」は、現代のピアノに比べると、鍵盤の重さがチェンバロと同じ30g程度だったそうです🪶
私が通っていた大学では、通奏低音の講義がありました!そこでチェンバロを弾く機会がありましたが、直後にピアノが弾けなくなるぐらい本当に軽かったです😲
この時代のピアノ奏法を「指奏法」といい、チェンバロとほぼ同じ弾き方だったようです🎹
腕の重みがかかると、ハンマーや鍵盤が動く時のカタカタという雑音が入ってしまうため、当時は手首を動かさずに指のみで弾くことが正しいとされていました⭕️
腕の重さを指で支える必要がないため、第3関節(通称手の山)を出すことは今ほど重視されていなかったようです!
実は、練習曲でお馴染みのツェルニーやクレメンティは、この指奏法を提唱した作曲家たちです❣️
前の投稿でご紹介した、手首に消しゴムを乗せて落とさないように弾く練習法は、クレメンティが編み出したそうです(当時はコイン🪙)
また、フランスのピアノ教師カルクブレンナーは、鍵盤の手前に「手導器」という棒のような器具を取り付け、その上に手首を置いて左右に腕を滑らせる練習法を考案したそうです💡
手導器の画像をピティナからお借りしました!
ピアノに取り付けるためのネジが描かれています
これらの練習方法からも、当時は指を完全に独立させ、手首や腕は水平に保ち上下には動かさなかったことがわかります↔️
軽い鍵盤を弾く分には問題なかった指奏法ですが、ピアノが改良されて鍵盤が重くなるにつれ、従来の弾き方では対応しきれなくなっていきました🌀
そこで生まれたのが、日本でお馴染みのあの奏法です!次回もお楽しみに🎵
こちらは、東ヨーロッパ奏法で演奏したクレメンティのソナタです!手首や腕どころか、肩や腰も使っていますよ❣️
現代のピアノに合った奏法で弾けば、豊かで生き生きとした表現ができます😉
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伝道師ピアニスト
元林裕子です♪
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