この日三鷹で開催される成城管弦楽団第24回演奏会に行くかどうか、これを前日から考えていました。
曲目から考えれば×(ボロディンの交響曲ってどんなんだ!?)、場所も×(我が家から遠い)。しかし「クラシック俱楽部」で放送される演奏会の中で、当日の会場である武蔵野市民文化会館で録画された演奏会は良い演奏会が殆どであったことから、一度はどんな会場なのか訪ねてみたかった場所でもありました。
当日の午前に及んでようやく気持ちが固まり出発です。
三鷹駅から徒歩15分でした。会場は市民文化施設であり、ホール専用の施設ではありませんでした。
演奏会の曲目は2曲。ボロディンの交響曲第2番と「展覧会の絵(ラベル版)」。
ボロディンはひどく深刻な動機で始まりおやっと思ったけれど、それが効果的に展開するでもなく、とても民族的な明るいテーマと交互に絡んで進行しました。第2、第3楽章と進むと私の集中は続かず、半居眠り状態に。終楽章に入ると快活になりさっと目が覚めました。曲は最初のテーマが戻ってきてこねこねしてから終結部へ。
正直なところ素人っぽい作りの曲のように感じました。FMで聴いたことがあるかもしれないけど、すぐ聞くのをやめた記憶があるような気がします。
「展覧会の絵」も、古典派好きの私が好きな曲でないけれど、ピアノ独奏で聴く方が好きとは言えども、ラベルのオーケストレーションは見事であり、こちらを楽しみに参上したのであります。
演奏は頑張ってましたね。しかし技術的にアマチュアには厳しいなあと思いながら聴いてました。何と言っても名人芸が求められる曲ですからねえ。
それでもエンディングの数分間は素晴らしい盛り上がり。終わり良ければ総て良し、ですね。冒頭のテーマの斬新な響きだけでなく、これがあるからこの曲は人気なのかもしれません。
この終わりの良さで私はすっかり良い気分になりました。入場料1000円も、それと同じ程度の交通費も、来て良かったなという気持ちで吹っ飛びました。暑い夏にこういう立派で涼しい施設の中で渾身の演奏会を聴く。これは家に留まりエネルギー消費を抑えているより遥かに有用な過ごし方に違いありません。
最後に武蔵野市民文化会館大ホールについて。
意外にデッドな音響でした。普通、アマチュアのオーケストラは大きな音を出すので後ろの方に座って聴くのですが、それでも大音響だと細部が聞き取れなくなるものです。それがここでは、展覧会の絵の最後でもうるさく感じませんでした。演奏したオケの特性も影響しているのかもしれませんが。 少なくとも残響の豊かなホールではないように思いました。