1月29日に向島百花園で撮った中から、気に入ったのを切り抜いてみました。
赤みは顎の色かと思います。
切り抜いたのを縮小して花粉が潰れてしまいました。
(E-M10m2 + 60mm macro)
Symphonique Ensemble Bouquetによるオールシベリウスプログラム。
日時: 2020年1月25日(土)
場所: ティアラこうとう
指揮: 松元宏康
独奏: 高宮城凌
曲目: 組曲「ペレアスとメリザンド」より抜粋、ヴァイオリン協奏曲、悲しきワルツ、交響曲3
組曲からの抜粋は各曲をどういう位置づけで抜粋したのか分からなくてぼんやり聴き終えたが、考えてみたら元々シベリウスの良さを十分分かっていない私であるからそれ相応の感想だったのだろう。しかし初めの音が鳴り始めた時から響きが良くて、これは凄く上手な楽団だと感じた。全体的に音程が良くないとこうは鳴らないはず。割りと小さな編成なのに低音が豊かで充実していた。
ヴァイオリン協奏曲は聴いていると、どうやらソリストはノンヴィヴラートで弾いていたようだった。耳が慣れるまで変な感じがしたけれど、特に後半はとても引き込まれる演奏だった。私がこの日一番感銘を受けたのはこの演奏でした。それにしてもオケは現代奏法、ソロはノンヴィヴラートとは!? 素人なので、この曲のソロはノンヴィヴラートで弾く、と作曲家が指定したのかしらん、と少々混乱した。ソリスト・アンコールは協奏曲に輪を掛けたアクロバティックな曲だった。これの曲名を聞いてから帰れば良かった、と今後悔している。
交響曲3は、これをやるから聴きに行きたいと思った曲。今度こそ集中して聴き、良さを発見して楽しみたいものだと張り切った。すると、ここ数年聴く機会が増えたこともあり、以前よりは楽しめるようになっていた。それでも途中うつらうつら。終楽章の「さあ盛り上がって終わりますよ。」と見え見えに曲の表情が変わる部分になって「このままじゃいかん!」と目を覚まし、いつもより多少長く楽しんで聴き終えた。まだ出来て間もない楽団であるためか、楽器間のバランスがまだ取れてないのかもしれない。森のざわめきを思わせるような弦の囁きが管楽器群に消されていたような気がする。
この回は創立50周年記念演奏会とのこと。
日時: 2020年1月19日(日)14:00
場所: 習志野文化ホール
指揮: 黒岩英臣
曲目: ジークフリート牧歌、マーラー9
ワーグナーのこの曲はいつも通りうとうとしながら聴いた。
マーラーが始まると、あれっ、これって前ステージのワーグナーの雰囲気に似てるじゃんと感じたが、曲が進行するとその印象は消えて行った。そして演奏を楽しみつつ曲は進む。長い曲であるから演奏の途中でもトイレ?でホールを出る方が数名。舞台の熱演を冷ますためか空調が強く感じられ、こちらもトイレが心配になってくる。脱いでいたジャンパーを脚に被せて防御を固めた。それにしても空調は音も大きく、マーラーの微弱な音量部分では随分と気になった。この問題はボリュームが大きくなると気にならないのだが、もう一つ問題があって、音量が大きくなるとメロディーに合わせて唸るような声が聞こえてくるのだった。てっきり指揮者かと思っていたが、それにしては私は舞台から離れている。おかしい。聞こえてくる度に気にしていると、それはどうも私の右の方に座っている爺さんから発せられているようだった。マーラーに没入しているから? そうだとしてもけしからん。
そんなであっても充実した音楽鑑賞が出来ていたのだけど、終楽章のテンポの遅かったこと! これには付いて行けず、ついに集中が切れてしまった。そうするとトイレの心配が襲ってくる。
終われ終われ、と願っていると、何とか無事に演奏の終わりを迎えることが出来た。するとあちこちから熱狂のブラボーが! そうか、思い入れの強い指揮に共鳴して聴いていればこういう熱狂に繋がれたのか、と、改めて感性の多様性に驚く。雑音に気を取られなかったら私もあのように熱狂できたのだろうか。
日時: 2020年1月11日(土)14:00
場所: ミューザ川崎
指揮: 寺岡清高
曲目: ブリテン「シンプルシンフォニー」、マーラー9
素晴らしい演奏会だった。マーラーを聴いていて「こういう演奏を名演と呼ぶんじゃないかな」と思った。しかし自分がそんなランク付けを出来るような玄人筋であるわけではなく、「これは俺には名演に思える演奏だ!」と思うのが正しかったのだろう。こういう感激、満足感を得られることはそうたびたびあることではない。最近は頻繁にアマオケを聴いているので、指揮者の方は見覚えのある方。それで自分のブログを指揮者名で検索してみたら、一年半ほど前に別のアマオケの演奏会でのマーラー4に大感激し、その後何回か聴きに行っている方 だった。もうこれは決定的! 行ける限りにおいて、出来るだけ追い掛けをしてみようと思う。
日時: 2019年12月28日(土)13:30
場所: カルッツ川崎
指揮: 栗田博文
曲目: 魔笛序曲、カレリア組曲、マーラー「巨人」
今回は創立60周年記念演奏会とのこと。
入場後一階後方に席を取ったが、開演まで会場を見て歩いていたら二階がゆったりできそうなので急遽移動。すると二階席は響きも眺めも素晴らしかった。大きな編成のオーケストラが演奏しても余裕で聴き易い会場だった。と同時に、舞台を斜め上から眺められるので、弦楽パートの弓の動きが一目瞭然。魔笛序曲では第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンの役割分担が手に取るように見えて楽しかった。まるで舞台上で楽器群が舞っているかのようにも見えた。
カレリアでは弦楽のかすかなざわめきが、管楽器がメロディーを奏でている間も動いている弓から一層意識したことで聞こえて来て、こういう構造の曲だったかと分かり嬉しかった。このお陰で、数か月前に同じ曲を聴いて感じた印象よりもこの曲の魅力と言うかシベリウスらしさを強く感じることが出来た。割りとシンプルな造りで軽い曲に感じていたこの曲だが、意外と後期の交響曲に通ずる特徴が多く籠められているのだと思わされた。
このような着席位置によるメリットを甘受出来たのは、勿論演奏が素晴らしかったからでもある。初めのワンフレーズを聞いただけで「こりゃ上手だわ」とぞくっと来た。バランスが良く、抑制が効いていて、音程も音色も素晴らしかった。
実は同じ日、同じ川崎での演奏会でどちらに行くか散々迷ったもう一つは東工大オケで、そちらは前回、春の演奏会で感激した実力と、メインプログラムのラフマニノフ交響曲2が魅力的だった。前日の晩、以下のように考えるに至った。夜のミューザ川崎(東工大)より昼の会の方が体が楽だ。マーラーは最近あまり聴いていない、そのうえ昼の会は入場無料だ。だから実力のほどは良く分からないにしても横浜国大のほうにしよう! これが終わってから、もし余裕があれば、ミューザ川崎に回ることも可能だ。
こういう経緯を経てカルッツ川崎の二階席に着席していた私は、多少なりともどんな演奏になるのか気になっていたのである。そしてその警戒感は上記のようにすぐ吹っ飛んだのだった。ラッキー、ラッキー。
これだと巨人も凄いことになるかも、と期待。そして実際に大いに熱演を楽しんだ。手堅い演奏で、聴かせどころの表現も良かった。何とも上手。但し、十分余裕を持った大きさのホールの二階席だったせいか、先日他のアマオケで聴いた6番のような圧倒的な終末感に包まれることは無かった。もちろん曲が違うのだから当たり前と言えば当たり前。
これで実に満足し、もう一つ演奏会を回ることは止めにしたのだった。
日時: 2019年12月22日(日)14:00
場所: 行徳文化ホール
指揮: 森 秦
曲目: フィデリオ序曲、水上の音楽ハーティ版、田園
田園が始まったのにあの有名なテーマが聞こえて来ない! 代わりにクニャ~~と変な音が聞こえて来た。あれは何の音だったのだろう。緊張のあまり入り損なったのだろうか。これは大変なことになるぞ、と先々が心配になった。しかし、その後はこれほどの大欠落は発生せず、それほど上手でないアマオケの普通の出来で何とか最後まで到達。全般的にこの田園という曲が如何に演奏するに難しい曲であるのかが迫ってくる演奏になっていた。終楽章においては弦楽奏者の腕が力演の末に鈍ってしまったのだろうか、曲に置いて行かれそうになることが発生していたように見えた。あくまでも演奏することに関しては全くの素人の感想だから、もしそれが見間違えであったのならご勘弁いただきたい。
何しろこの曲では、同じフレーズがどんどん弦楽パートを渡り歩いて移動していくことが多く、単に自分の受け持ちを演奏するだけでなく、隣りのパートとのスムーズな受け渡しや音量のバランスへの配慮など、本当に大変そうだった。こういうことに気付かせて頂いたのも、舞台で苦戦する皆さんのお陰。これで今まで以上にこの曲を鑑賞する時のお楽しみポイントが分かったと思う。
こじんまりしたホールでの演奏会だったがオケの編成もヴァイオリン6x2に合わせた数だったから、弦楽にとっては小さ過ぎない適度なホールのようだった。但し金管はその少ない弦楽に合わせて小さめに吹くということは無かった。たまにトランペットの音出しを試みている身として、小編成のオケの中の金管がどんなに難しいのかを理解しているつもりだから、大きめに聞こえてくる金管にも、頑張ってるなあと称賛したい自分を感じた。
アンコールの前に指揮者から簡単な楽団説明があった。今回の演奏会はヴァイオリンパートに賛助出演者が入らない最初の演奏会になったとのこと。だから何があっても逃げも隠れもできないんです、とも。それを伺うとははーん、それでか、と妙に合点した。私としては、自前でここまで出来ました、という発表会も、賛助出演者が支える(あらを隠して?)上手な演奏会も、両方とも異なった魅力があると思っている。地縁だか血縁だか友人関係なのか分からないけれど、演奏後の拍手の盛大さは楽団にとって頼もしい応援団が付いているな、と思わせる温かさが感じられた。