日時: 2020年2月16日(日)14:00
場所: 江戸川区総合文化センター大ホール
指揮: 新田ユリ
曲目: スメタナ:歌劇「リブシェ」よりファンファーレ、ブラームス悲劇的序曲、ドボルザーク交響詩「ヴォドニーク」及び交響曲6
アマチュアオーケストラを頻繁に聴きに行くようになってからその演奏力向上に目を見張ることが度々あったのだけれど、この演奏会もそれに輪を掛けてびっくりした演奏会だった。
半世紀以上前、この楽団の母体となる高校のオーケストラは数回聴いたことがあって、それはどう贔屓目に聴いても全く楽しめないものだった。であるから、i-Amabileでこの楽団の演奏会を見掛けても行くことには抵抗があって、何度もパスしていた。しかし今回は指揮が新田ユリと書いてあって私の眼はそこに釘付けになった。ここ半年の間に数回彼女の指揮を聴かせて頂いているが、私の耳に未だに残っている半世紀前のあの響きの悪さと彼女の確固たる指揮ぶりとは相容れないのではないか。よくも引き受けたものだ。しかしその横に彼女が卒業生だと書いてあった。そうか、義理で引き受けさせられた!? それは別にしても、今般のアマオケ一般の水準の高さを考えると、この楽団も上手くなっているのかもしれない。そう思って出掛けて行ったのである。
最初のファンファーレは指揮者無し。普通のファンファーレだと思ったものの、こういう始まり方の演奏会もなかなか楽しいものだと思った。
悲劇的序曲を聴くと、この楽団もこの時代では当たり前?であるかのようにしっかりした演奏をする楽団であることがすぐ分かった。この50年ほどの間にどういうヒストリーが展開したのか知る由もないが、とにかく当時と同じなのは楽団名だけであって、そのしっかりした演奏に強く心を動かされながら十二分に楽しんだ。そしてあとから考えるに、この曲が一番楽しめたのだった。
ドボルザークの交響詩はこれまで数度聴いたのと同様に、味わい方が分からず沈没。
交響曲第6番はここ一年内に何度かアマオケで聴いており、今回聴いたことでかなり全体像が頭に入ったと思う。印象的な旋律がぎゅう詰めであり、ドイツ風?に複雑に展開して苦悩したり、民族音楽が晴れやかに鳴り響いたりで、付いて行くのが大変な曲だ、との印象が私の中で強くなった。思い付いたアイディアを全部注ぎ込んでしまったのか、欲張りすぎて統一感に欠ける曲に思えた。
個別で一番凄いと思ったのは、アマオケでだいたい常にボトルネックとなる演奏困難な管楽器が終始実にシュアな演奏を聴かせてくれたことだ。どう練習するとこう成れるのだろう。専門の道に進んだ人だろうか。
アンコールの後には何と母体の学校の校歌が始まり、みんなで歌いましょうという趣向。新田ユリの指揮による伴奏で歌えるのなら、とプログラム冊子に挟まれていた楽譜で調子っぱずれの歌声を出してしまったのだった。演奏のあと「また来年一緒に校歌を歌いましょう」との挨拶が指揮者よりあり、これは義理で嫌々指揮を引き受けたのではなさそうだと思わざるを得なかった。私どもの時代、校歌を歌うなどということには後ろ向きであるのが普通だった。こういう面から考えても、私より一回り大きな人格の、素晴らしい後輩が居るものだ、とちょいと嬉しくなって家路に就いたのだった。
















