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takacciの「見た・観た・聴いた・読んだ」

音楽に関すること、観たこと、読んだことへの感想などを書いていきます。(文中敬称略) 2019年4月より別サイトで掲載していた写真の記事も同居させましたが、20年7月に元に戻しました。

本ブログの無断転載はお断り致します。

日時: 2020年2月16日(日)14:00

場所: 江戸川区総合文化センター大ホール

指揮: 新田ユリ

曲目: スメタナ:歌劇「リブシェ」よりファンファーレ、ブラームス悲劇的序曲、ドボルザーク交響詩「ヴォドニーク」及び交響曲6

 

アマチュアオーケストラを頻繁に聴きに行くようになってからその演奏力向上に目を見張ることが度々あったのだけれど、この演奏会もそれに輪を掛けてびっくりした演奏会だった。

 

半世紀以上前、この楽団の母体となる高校のオーケストラは数回聴いたことがあって、それはどう贔屓目に聴いても全く楽しめないものだった。であるから、i-Amabileでこの楽団の演奏会を見掛けても行くことには抵抗があって、何度もパスしていた。しかし今回は指揮が新田ユリと書いてあって私の眼はそこに釘付けになった。ここ半年の間に数回彼女の指揮を聴かせて頂いているが、私の耳に未だに残っている半世紀前のあの響きの悪さと彼女の確固たる指揮ぶりとは相容れないのではないか。よくも引き受けたものだ。しかしその横に彼女が卒業生だと書いてあった。そうか、義理で引き受けさせられた!? それは別にしても、今般のアマオケ一般の水準の高さを考えると、この楽団も上手くなっているのかもしれない。そう思って出掛けて行ったのである。

 

最初のファンファーレは指揮者無し。普通のファンファーレだと思ったものの、こういう始まり方の演奏会もなかなか楽しいものだと思った。

 

悲劇的序曲を聴くと、この楽団もこの時代では当たり前?であるかのようにしっかりした演奏をする楽団であることがすぐ分かった。この50年ほどの間にどういうヒストリーが展開したのか知る由もないが、とにかく当時と同じなのは楽団名だけであって、そのしっかりした演奏に強く心を動かされながら十二分に楽しんだ。そしてあとから考えるに、この曲が一番楽しめたのだった。

 

ドボルザークの交響詩はこれまで数度聴いたのと同様に、味わい方が分からず沈没。

 

交響曲第6番はここ一年内に何度かアマオケで聴いており、今回聴いたことでかなり全体像が頭に入ったと思う。印象的な旋律がぎゅう詰めであり、ドイツ風?に複雑に展開して苦悩したり、民族音楽が晴れやかに鳴り響いたりで、付いて行くのが大変な曲だ、との印象が私の中で強くなった。思い付いたアイディアを全部注ぎ込んでしまったのか、欲張りすぎて統一感に欠ける曲に思えた。

 

個別で一番凄いと思ったのは、アマオケでだいたい常にボトルネックとなる演奏困難な管楽器が終始実にシュアな演奏を聴かせてくれたことだ。どう練習するとこう成れるのだろう。専門の道に進んだ人だろうか。

 

アンコールの後には何と母体の学校の校歌が始まり、みんなで歌いましょうという趣向。新田ユリの指揮による伴奏で歌えるのなら、とプログラム冊子に挟まれていた楽譜で調子っぱずれの歌声を出してしまったのだった。演奏のあと「また来年一緒に校歌を歌いましょう」との挨拶が指揮者よりあり、これは義理で嫌々指揮を引き受けたのではなさそうだと思わざるを得なかった。私どもの時代、校歌を歌うなどということには後ろ向きであるのが普通だった。こういう面から考えても、私より一回り大きな人格の、素晴らしい後輩が居るものだ、とちょいと嬉しくなって家路に就いたのだった。

コロナで平素より燻ぶった生活になってますが、人混みに埋もれぬよう気を付けながら動き続けています。3月13日は自転車で小石川植物園へ。たくさん珍しい春の花に出会えて良かったです。

今回はその中から見事に咲いていたトサミズキを。

 

 

 

(E-M10m2 + 14-150mm)

①木場公園脇の河津桜並木 2/27

 

 

②日本橋室町裏のオカメザクラ並木(マメザクラと寒緋桜の交配種とのことでした) 2/28

 ビジネス街で人も車も多く撮りにくいですが、1kmくらい両側に咲き誇るオカメザクラはゴージャスでした。

 

③汐浜運河のハクモクレン並木 2/29

 

この並木道は私が通い始めた20年ほど前は3月中旬に開花してました。それ以来開花が年々早くなるばかりで、今年は三月の声を聴く前に見頃、、、、

 

(①②E-M10m2+14-150mm ③X-T3+18-135mm)

日時: 2020年2月8日(土)14:00

場所: 銀座ブロッサム中央会館

曲目: 「プラハ」、「ザ・グレート」

指揮: 室賀元一

 

会場は地下鉄有楽町線の新富町駅から至近。こんな場所にこういう会場があったとは知らなかった。近いし天候も良かったので、家から一時間ほど歩いて行った。建物は一見すると中規模なビジネスホテルのような外見だった。

 

たしかこの楽団を聴きに行くのは四回目。たくさんアマオケを聴いているので、この楽団の前三回の演奏がどんなだったかはもう思い出すことが出来ない。三回のうち二回についてはこのブログに記事を書いたから我ながら便利に読み参考にした。すると、割りと良い印象を受けて家路に就いていたことが判明。今回はそういう楽団が「プラハ」を演奏するのだから、他の演奏会と競合があったにしても、簡単にこの会に行くことに決めた。「プラハ」は最近アルノンクール/コンセルトヘボウのCDを聴き夢中になっている曲。「グレート」のほうは前週別の演奏会で演奏に乗れず、私の中で少々評価が落ちている曲だったから、こちらに関してはやや斜め後ろ向きの気持ちだった。

 

「プラハ」が始まりワクワクして聴いていると、何と!弦の旋律がか細く不安定でヨレヨレしているではないか!? 予想乃至は期待していたのとだいぶ違う。こういう楽団だったかなあ。この調子で行ったらメインステージの「ザ・グレート」なんてどうなってしまうことか。一瞬暗澹たる気持ちになってしまった。

しかし聴いていると何故かその後徐々に持ち直し、「プラハ」は晴れ晴れと終了したのだった。何かとても不思議な体験。恐らくヴァイオリンに約半数、中低音部の弦には過半入っていた賛助出演者との関係がこの謎を解く鍵だろう、というのが私の素人判断だが、それにしても出だしの肝心なところでどうしてあのようになったのか理解できない。

 

「ザ・グレート」は的確な解釈による明快な演奏だったのでびっくりした。こんないい曲だったっけ、と嬉しくなって聴いていた。今、楽団のHPで指揮者の挨拶(方針)を読んでみたのだが、なるほどとうなずくことが沢山書かれていた。確かに各声部がその時々の役割を良く理解して頑張っていたと思う。「初心者から経験者まで幅広く」集まって前向きに練習しているから成果が出ているのだろう。聴き終わって、他のアマオケの方々もこの楽団を聴いたら良い刺激を受けるのではないか、という想いも浮かんできた。びしっと水準の揃った団体ではないかもしれないけれど、次の演奏会ではどんな演奏をするのか楽しみになる不思議な楽団だ。

毎年のことながら、白金台の自然教育園へユキワリイチゲを観に行きました。

 

 とてもかわいい花です。

 

 しかし、一番近くで咲いていた群生はみなそっぽを向いていました。うしろ姿はただ残念に思うばかり。

 

 日陰のほうが実際の色に近く撮れた気がします。

 

 こちらはここで一番多く咲いているところ

 

 日向だと蕊の部分が少し飛びます。でも日陰より好き

 

 椿も盛んに咲いてました。

この他では節分草、福寿草、ウグイスカグラなども。

 

週末の演奏会通いは続けていますが、新型なんちゃらの広がりを考えるとそろそろ自粛し、お花巡りに徹した方が身のためかもしれませんね。

 

(E-M10m2 + 60mm macro & 14-150mm)

この日は空が澄んでいて気持ち良く、夕方はカメラを持って豊洲埠頭先端の公園へ。

 

 もうすぐ日没です。

 

 23分後です。左の遠景には富士山。

富士山に掛る雲が夕日に染まっているのも写ってました。

 

(XT-3 + 18-135mm)

日時: 2020年2月2日(日)14時

場所: 杉並公会堂

指揮: 大河内雅彦

曲目: ハイドン「王妃」、シューベルト「ザ・グレート」

 

この日は近場でのラフマニノフ2の公演に目が行っていたのだが、朝食後i-Amabileを眺めていたら第85番「王妃」が演奏されるこの演奏会に初めて気付いた(どちらも無料)。カップリングされている曲も「ザ・グレート」であり、こちらも興味深い。それで急遽行先を変更し荻窪へ。

 

「王妃」はハイドンにしてはちょいと弦が厚すぎかも、と思いながら聴いたけど、どう考えても大好きな曲をが魅力的に演奏されており、十分楽しめて嬉しかった。来た甲斐があった。

この調子で行ったら「ザ・グレート」はどんなに素晴らしいのだろうかと期待は高まる。しかし意外にも繰り返しが単調に感じられ、うとうとしている時間が長くなってしまった。でも会場の拍手はこのメインステージの方が遥かに盛大だったのだから、ぼんやりしていた私に問題があったのだろう。いずれにせよ、私はこの曲をあまり好きではないのかもしれない、という疑念が生じたのは確かなのだった。

日時: 2020年2月1日(土)14:00

場所: 保谷こもれびホール大ホール

指揮: 森川慶

チェロ独奏: 秋津瑞貴

曲目: 魔弾の射手序曲、エルガー・チェロ協奏曲、ドボルザーク8

 

当日の朝まで、荻窪で同じく無料で開かれる「英雄」をやる演奏会と私の中で競合。交通費が倍掛る保谷の方に決めたのは曲がみな聴きたいのばかりだったからだ。魔弾はクラシック音楽を聴き始めた頃からずうっと好きだった曲であり、エルガーはようやく交響曲1が好きになれた余勢を駆って理解する手掛かりを求めたかった。ドボ8は以前「分かり易すぎ」と思って敬遠していたけど、アマオケで何回も聴いているうちに好きな度合いが増してきている曲だ。

 

プログラム冊子によると防衛医大の弦楽アンサンブルと吹奏楽部の有志に東大フィロムジカ交響楽団のOBが加わり、2003年に創立された楽団とのこと。活動拠点は防衛医科大学校。指揮者は卒業生で、在学中に創立にもかかわった方。対特殊武器衛生隊などで勤務し16年に自衛隊を退職、現在は有名病院に勤務する医学博士だという。事前に多少は情報を得ていたからびっくりはしなかったものの、この説明を読み改めて感心させられた。

 

演奏はグッドアマチュアという感じで、熱心な同好者が一生懸命練習して演奏会を成し遂げているという手作り感が垣間見られた。ヴァイオリン8x2くらいの小さめの弦楽群が感じ良く、その割りに低音の効いた安定感もあった。管楽器は緊張のせいかあまり安定していなかった感じ。強く演奏する場面でトランペットとトロンボーンが強すぎ、弦が聞こえなくなっていたように思うが、あのバランスは指揮者の好みの範囲なのかもしれない。

 

私にとってチャレンジであったエルガー。これは独奏チェロがとても良かったのが良く分かった。そうであるにもかかわらず全体としては曲の良さを理解できなかった。どういう曲なのかを頭に残したくて帰宅後CDでトルトゥリエが独奏している演奏を聴き直し、20世紀初頭の音楽の香りがする曲であることを確認できたけど、楽しめるまでには至らなかった。

前日にセリバオウレンが咲いていないかなあと検索していたら、東京薬科大の植物園でバイカオウレンというのが咲いていると知りました。そこで、自宅からの探索としては最遠クラスである、住所で言うと八王子市になるその場所に遠征してきました。

 

 確かにオウレンらしい蕊が。しかし花の感じは全く違う。

 

 節分草も咲いてました。日向だったら良かったのになあ。

 

(K-5 + 100mm macro)

日時: 2020年1月26日(日)13:30

場所: 習志野文化ホール

指揮: 金子建志

曲目: レオノーレ3、トリスタンとイゾルデ第1幕、第3幕への前奏曲と「愛の死」、マーラー5

 

全曲充実した演奏だったと思う。特に最初のベートーベンを聴いていて、これを聴いたらすぐ帰っても良いのではないか、と思うくらい胸に迫るものがあった。聴かせどころの管楽器が金管、木管ともスムーズに行かなかったのは残念だったけど、そういうことはご当人が一番残念であるはずだし、全般的な出来が素晴らしかったから相殺できたのでは。

 

ワーグナーはとても濃厚だった。私はマーチ系が好き、という単純派だから、こういう情念系と言うかリズムが主役でない曲は気持ち良く味わうことが出来ない。それでも引き込まれていくような濃厚さがあった。

 

そしてマーラー。5番は聴く機会が多いせいか、かなり曲の順番が頭に入ったようで、マーラーを好いて聴くようになった初めの頃のように「えー、こんなふうに展開しちゃうの?」という驚きが無くなっている自分を発見。弦楽器群の表情の彫りがもう少し深かったらなあ、とか、分かりもしないのに評論家のようなことを考えながら聴く。私の癖で、期待して聴くとあら捜しをしてしまうのだ。平素は「今日はアマチュアとしてどのくらいの演奏が聴けるのかな」などと期待と不安が相半ばする状態で聴きに行っているから、想定外の好演に浮き立ってしまうことが多いのだが、この日はのっけから素晴らしい演奏だったので後半への期待が高まっていたものと思われ、その結果あら捜しを始めてしまったのだと思う。

いずれにせよあまり没入できないまま聴き終える。ここ半月ほどどっぷりとマーラーに浸かる演奏に触れてきたから、マーラーを聴くことに疲れていたのかもしれない。

 

指揮者は楽理を専門に勉強された方で、その実践として指揮をされているようにプログラムに書いてあった。確かに曲に向かう姿勢の正しさを大いに感じる演奏だった。しかし指揮者による音符を豊富に掲載した楽曲解説はとても詳細で、さあてどんな演奏が始まるのかな、とぼんやり開演を待ちたい身にとって明らかに過多。第一、音符を見せられても頭にメロディーが浮かばないのだから、解説を理解するのは無理なのである。

ということでプログラム冊子について考えると、式次第に似た進行予定表と演奏者紹介程度が載っていれば十分なのではないだろうか。これならB4用紙を中折にした程度で済むだろうから、多少の経費削減に繋がるのでは。