またまた読書レビューです。
秋は読書の秋、そして食欲の秋。
美味しい食事には旨い酒がセットであります
芥川受賞歴のある2人の対談
お酒の話がメインかと思えば、下ネタやきわどい話が満載の楽しい対談となっております。
ちょっと興味深いトーク
「男に想像力というものがなかったら、伯爵夫人も町の売春婦も同じじゃないかって」
終戦直後は、伯爵夫人ですら売春婦となり、新橋のガード下に立っていたようです。
「女っていうのは不思議なもので、それになりきっちゃうのね」
「そうですね、あれが人類が長続きした理由でしょうね」
「あの破廉恥なまでな、けろりとした適応力がなかったら、雄のようにこだわってたんじゃ、もうとっくの昔に人類は滅びていたでしょうな。
仮に、25人の男を通過してきた女がいたとしましょうか。
でもつねに彼女にあるのは、現在愛している男一人で、過去の25人の男はけろりと忘れてしまっておると。どうですか、その点」
「ときどき思い出して、ちょっとスパイスにするんじゃないかと僕は思うね…」
吉行淳之介氏はずいぶんもてたと聞きますが、これを機に彼の作品も読んでみようと思います