AB型人間 -2ページ目

新築そっくりさん

梅雨入り前のある日、旧山手通りを自転車で颯爽と走っていたところ、「新築そっくりさん」という看板がチラッと見えた。
新居ではあるが入居者が見るからずに、数年が経過してしまったいわゆるデッドストック物件のことであろうかとその時は想像した。
と同時に、実にナイスなネーミングだとも思った。

ちなみに、デッドストックとは…フレッシュアイペディアによると… 
『デッドストック(英: dead stock)は、売れ残り品、長期間倉庫に置かれていた商品を指す。アウトレット商品と類義語。
主に服飾品を扱う店で使われる用語である。上記のように売れ残りで型遅れ・型落ちになった品あるいは長期間の在庫放置で商品に多少の難が出たものであるため、新品ではありながら通常の値段より安く買える。
店にとっては不良在庫品である場合が多いため、前述のように安く放出される。』
を指す。

「新築そっくりさん」…、気になったので後日ネットで調べてみると、住友不動産が行っている新築同様に物件を蘇らせるリフォーム・建て替えのサービス名であることがわかった。

予想は大きく外れた、全く紛らわしい名前だ。
ではあるが、自分が実際に家を買うという場面に行き当たった時に、もちろん新築物件が望ましいが、価格や自身の経済状況を考えた時に、新築ではなく”新築同様のデッドストック物件”を狙うのも大いに有効な手段なのではないかと思った。

話は少し逸れるが、
私は、日頃からに古着を好んで着ている。
私にとって古着の醍醐味は、服の持つ歴史的背景、そして他に1つとして同じものがなく自分だけの1着を楽しめるということだ。
と言いつつも、あまりにもみすぼらしく、汚れの激しいもの、生地が薄いものは避けるようにしている。
数ある古着の中で、私が選択の指標としているのが、前述の”デッドストック”である。
10~30年前のものではあるが、新品同様のものが、新品にはないデザイン・安価で提供されている。
場合によっては、ヴィンテージ価格になっているものもあるが、これを狙わない手はないと思う。
良いモノをなるべく手頃な値段で買うために、デッドストックを利用する—これは、賢い買い物の1つの手段ではないだろうか。
これは、アウトレットにも共通することであり、近年アウトレットモールの建設が相次ぎ、賑わいを見せていることからも頷けると思う。
(本当に商品がアウトレットなのかは、疑いも余地があるが…)

以上のことから、やはりデッドストック物件も狙い目なのではないか…と考えた。
都内にはあれだけの人がいるし、全ての物件が入居状態にあるとはとても思えない。
であるのに対し、マンションを中心とした住居建設は色々な所で進んでいる。
全く無駄なことだと思う、空き家がいっぱいあるのに。
当然、そこにはゼネコンはどんどん家を作って儲けたい、不動産は高い新築を売って儲けたいという気持ちがあるのだろう。
消費者もやっぱり新築がいいのだろうけど、本当にそれでいいんだろうかと思う。

緑とか、公園とかがなくなって、古き良き町並みがどんどんと変わっていってしまう。
本当にこれでいいのかなぁ。
例えば、「食べ残しはいけない」ということ注意するときに、「アフリカの何も食べれない子どもたちを想像してみろ」などという人がいる。
例えば、ユニクロなんかは、着なくなった衣料品を集めて、発展途上国に送っている。
そうした”もったいない”の心理と一緒じゃないのかなと思う。
住宅だけではない。
車にしても、日用品にしても、食品にしても、何にしても…
もっと買う側も、売る側も見る方向を少し変えてみてもいいんじゃないのかなと思う。

てことを考えると、「新築そっくりさん」っていいことだね…と書き終わりに気づいた。