井上雄彦の作品作り
昨日深夜NHKプロフェッショナル仕事の流儀で井上雄彦の回の再放送がやっていた。
「バガボンド」最終章に向けて、井上雄彦の作品作りを追うといったものだった。
彼が漫画を作るのに当たって、一番力を入れるのがネーム作りだという。
いわゆる漫画の骨組み作りだ。
この作業が時に、締め切りの前夜または当日までかかることもいう。
それだけ重要視していることなのだろう。
締め切り当日に1枚も書きあがってないことなんてこともしばしば。
文章を書くときにも、一番大事なのは骨組み作りであると思う。
例えば、ストーリーの流れを起承転結に沿って決めるなど、方法は人によって様々であろうが、実際に書いている時間よりも、骨組み作りの時間の方が長くなるのは自然なことだったりする。
(このブログは、思いついたことをタラタラと書いているだけだが…)
井上雄彦の骨組み作りの方法がまた興味深いものだった。
ただストーリーの流れを決めるのではなく、登場人物一人ひとりに対して、こいつなら今どんな発言をするか、どんな行動をするかということを深く深く掘り下げて考え続けるのである。
なぜ、そんなことをするのかというと、人間が描ければ必然とストーリーの流れができるという考えからだという。
ストーリーの流れを決めるのではなく、人間からストーリーを紡ぎだすということなのだろうか。
これこそ、井上雄彦の漫画の真髄であり、真骨頂なのだなと思う。
僕は、前から井上雄彦の作品は小説みたいだなと思っていたが、この番組を見て納得することができた。
「人間は普遍的。」
「いつの時代、どこの国々にも普遍的な漫画を作りたい。」
という井上雄彦の言葉が印象的だった。