おやじブログで取り上げる度にネタが古くなってしまいますが、そこは歴史の街ですから大目に見て下され。 鎌倉ネタであります。
鎌倉駅東出口から若宮大路を横切り、本覚寺の境内を抜けて妙本寺の手前を南へ100m行くと左手に「ぼたもち寺」と言う表札?が掲げられたお寺が現れます。甘党のおやじ「ぼたもち」が食べられると、とんとんと10段ほどの階段を上りますが、ぼたもちでお茶を飲んでいる人影は皆無。正面には意匠に凝った小じんまりとしたお堂と、その右手に庫裏?があるのみ。どこからもあんこの匂いなどただよってまいりません。なんで?と、後でこのお寺の名前のいわれを少し調べてみることにしました。
このお寺の正式な名前は「恵雲山(えうんざん)常栄寺」
いわれ
1271年(文永8年)9月12日、幕府に捕えられた日蓮上人が、片瀬の龍ノ口で処刑されようとした時、お上人に帰依していた「桟敷の尼」が、ゴマのぼたもちを日蓮上人に捧げたところ、刑場に雷鳴が轟き、稲妻が上人を斬ろうとする刑吏の刀を折り、一命を取りとめたと伝えられている。日蓮にぼた餅を捧げた尼さんが住んでいた場所に建てられたお寺がこの常栄寺だという事です。
そう言えば、大昔「日蓮上人と蒙古襲来」とかいう映画を観たことがあります。この映画の中で長谷川和夫演ずる日蓮上人が処刑されそうになった時、突然かき曇った空から稲妻が・・・という場面が確かあったような・・・このお寺に繋がっていたんでしょうか。
山門は朱に塗られ、特異な形をしています。
日蓮上人が祀られているのですね。
さほど広くは無い境内には様々な草花が所狭しと茂っています。その中にお地蔵さまが
山門を入って左側に稲荷神社の祠が木々に覆われて佇んでいます。
ああ、おはぎ食べたいおやじでした。