TODAY'S
 
親孝行な台湾人

 
 

長年悩まされた母娘関係

 

勤労感謝の日の朝、近くの公園へランニングに出かけました。

 


 

新しい朝が来た

希望の朝だ

 

という歌詞で始まるラジオ体操の歌が聞こえてきて

ちょっぴりホロッとしてしまいました。

 

母を見送った4年前を思い出したからです。

母と私はずいぶん相性が悪いようで
最後まで仲良し母娘にはなれませんでした。

 

親子の情と相性は別のものだと思いますし
家族という単位の中で暮らしても
価値観が同じになるとは限りません。

 

私はずっと母を反面教師にして生きてきました。

 

一時期は憎しみさえ感じて
すごく距離を置いたこともあります。

でも、母娘が仲良くしている友達を見て
ずいぶん、うらやましかったりしたものです。

そんな私が台湾人と結婚し
親を大切にする台湾文化の影響を大いに受けました。

実は台湾人の夫も自分の父親とは確執がありました。

晩年の父は、私にはやさしい舅でしたが

若い頃は義母に手を上げるし

子どもにもいまの時代なら虐待を疑われるような
仕打ちもあったようです。

そして、足を悪くしてから働かなくなりました。

生活は貧しく、義母は朝から晩まで働きづめだったそうです。

二人の義姉たちは中学卒業後、就職し
生活を助けていました。

そんな状況で育った夫が
父をよく思うはずありません。

それでも「どんな親でも、親は親だから」と

いつも私に言うのです。


私と母の関係もわかった上で
何度も言います。



「どんな親でも、親は親だから」


 

そもそも、私が夫と結婚した決め手は
”家族を養うために、日本にたった一人で働きに来た”という

とんでもなく親孝行な人だったからです。

今でも生活費を仕送りしています。

 

 

 

そんな夫の教え?洗脳?もあり
私なりに母を理解しようと努力しました。



近づいては離れ、離れては近づき
少しずつ距離を縮めてきたと思います。

決して、一筋縄ではいかない毒親なので
紆余曲折あって、関係改善への道のりは長かったです。

それでも、母への憎しみは徐々に溶けていき
生んでくれたことへ感謝できるまでになり

闘病中は病院へ足を運ぶようになりました。

 

 

 

親孝行は生きている間にして

後悔しないように
 

という夫からの教えを言い聞かせて。


当時、フルタイムで働いていたので、
週末しか面会に行けなかったけれど

幸いにも自宅から近い病院だったので
土日は少しの時間でも顔を出しました。

 

母は「そんなに来なくてもいい。
早く帰って、身体を休めなさい。」と言います。


母も弱ってきたからか、
やさしい言葉が口から出るようになりました。

もしかしたら、優しいところもあった人だったのかもしれない。

その言葉を真に受けて、行かなかった日がありました。

そしたら「どうしたんやろ。風邪でも引いたんかな。」と心配していたようです。

それを聞いたら、行かないわけにはいかない。
あと何回、顔を見れるかわかりません。

 

そう思って、週末の面会が5年くらい続いたでしょうか。


 

ついこの間のようでもあり、もうずいぶん昔のようでもあり・・・
 

 

あの日、昼休憩中に危篤の連絡があり、早退してすぐに病院に向かいました。

 

休憩中でなければ、電話に気づかなかったでしょう。
 

それでも、結局間に合わなかったけど
母は眠るように静かに息を引き取ったそうです。

主治医の先生が「娘さんが来るまで待ちましょう」と父に言ってくれ

 

私が病室に入ると、先生が「娘さんが来てくれたよ。良かったね。娘さん、間に合ったね。」と母に声をかけたあと、死亡宣告をされました。


 

死亡時刻はお医者さん次第なんですね。

 

命日になると、このことを必ず思い出します。

 


 

そして、あの日もこんな快晴だったなあと空を見上げました。



 

ちなみに母の誕生日は建国記念日、命日は勤労感謝の日。
なんて、いかにも自分を主張する母らしいなと思います。

 

 

 

 

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