こんにちは、ゆうひろこです。
はじめましての方は 自己紹介 もどうぞ。 
 

日本人母と台湾人婿の気持ち

 
私の実母が亡くなって、ちょうど1週間。
 
月日が経つのは本当に早い。
 
この1週間、忌引で仕事を休ませてもらい、
父と一緒に保健や年金、相続の手続きを一気に済ませました。
 
 
あともう少し、郵送でやりとりする手続きが残っていますが
とりあえずひと段落。
 
母の部屋も整理しました。
 
5年前に入院してから、開かずの間になったままで
洋服だけでゴミ袋15袋、まるでゴミ屋敷の片付け状態。
 
入院してから、退院する可能性はゼロとわかっていたので
片付けようと思えば、片付けられたのですが
 
それができなかったのは、親子の情だったのでしょうか。
 
 
昔は母のことが大嫌いで、関わりたくないと本気で思っていました。
 
そのあたりのことは昨日の記事に書いています。
 
血のつながった親子だからこその容赦ない言葉が
心にささることもありました。
 
 

昨日の記事で書きましたが、
私たちが結婚して1年ほどで、私の実家に同居しました。

 

それは台湾人夫が、入退院を繰り返す母に振り回される父を見かね

親孝行しようと言ってくれたからです。

 

そのとき、子どもが1歳で専業主婦だった私だから、できたのもあります。

 

退院してきた母は養生することに専念でき、どんどん元気になりました。

 

 

私は内心、嬉しくなかったです。

 

どんどん元気になるといっても、母は重度のリュウマチで家事はできません。

 

口だけがどんどん元気になります。

 

 

せっかく、うまくいくはずだった同居も、12年で終わりました。

 

その12年間、口うるさく嫌味なことばかりいう私の母に夫はどれだけ我慢したか。


 

今どきの台湾人なら、12年ももたないでしょう・・・


今どきじゃない台湾人夫だから、心の中で反発しても、親には口答えをしない。

親の言うことは絶対、という昔ながらの教えを守るからです。

 

 

私も夫の我慢の限界を知っているので、母と大喧嘩することは数知れず。

 

12年が限界でした。

 

子どもたちが大きくなり、家が手狭になったタイミングもあり、別居しました。

 
 

親を大切にする台湾人の教え

 

同居12年ののち、別居して8年目(5年前)に、母がまた生死をさまようことになりました。

 

 

この頃は、別居してお互いにつかず離れず、年齢的にも少し丸くなったと思います。

 

それに、夫をはじめ、台湾人家族がいつも私に言いました。

 

 

「親が生きている間に、親孝行しなさい」

 

「親がいなければ、生まれてこなかったのだから、感謝しなさい」

 

「どんな親でも、親は親」

 

 

私と母との確執を知っている義姉は

 

「あなたのお母さんの性格はわかっているけれど、親でしょ。我慢しなさい」と諭されました。

 

 

それで5年前に、母が生死をさまよった時には、
すっかり、この台湾人の教えに洗脳されていたのか?

 

母のことが嫌いという気持ちは、消えていました。

 

ただただ、1日でも長く生きてほしいと心から願いました。

 

 

私が後悔しないように、できる限りのことはしました。

 

病院から何度も夜中に呼び出されて、飛んでいくこともありました。

 

 

病状が落ち着いてからは、毎週休みの日に病院に行きました。

 


病院に行くと母は

「忙しいのに、来なくていいよ」

「早く帰って、休みなさい」

「有難う」

 

何度も言ってくれます。

 

あの嫌味しか言わなかった母とは別人かと思うくらい。

 

 

そして、私も別人になったかのように

 

「今日は痛いところない?」

「お腹さすろうか?」

 

母を思いやることができるようになりました。

 

おそらく、私と母の関係が一番良好で濃い、最後の5年間でした。

 

 

母が危篤の知らせを受けたとき、外出先から急遽病院へ向かいましたが

危篤の連絡直後に息を引き取ってしまい、死に目に会えませんでした。

 

父が駆け付けたとき、すでに意識はなく、苦しまずにすっと逝ってしまったとのこと。

 

 

ですが、主治医の先生が、「娘さんが来るまで待ちましょう」と言ってくださり

 

私が到着すると「良かったね。娘さん、間に合ったね。」と、母の遺体に声をかけてくれました。

 

 

「いつも娘さんが来てくれるのを楽しみにしていたからね。

良い娘さんに見送ってもらって良かった良かった」と私に言ってくださり

 

涙が止まりませんでした。

 

 

母は何度も三途の川を渡りかけては戻ってきましたが、


やっと寝たきり5年の辛い生活から解放され
天国で楽に暮らせるようになって、良かったと思います。

 

 

私を生んでくれてありがとう!

 

 

あんなに嫌っていた母を、この言葉で見送ることができて幸せです。

 

今日も昔の家族写真を見て、笑うことができました。

 

 

 

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