「ところでさー」
「なんだよ」
「船舶の登記簿謄本を請求するときの
申請書の記載事項って何?」
「お~、するどいところを
ついてきたね」
「でしょ。
見本とか置いてないもんね」
「確かに、法務局の証明書窓口の
担当者でも悩ましいところだと思う」
「そこまで?」
「いや、それは言いすぎだけど、
そんなに船舶の登記簿謄本の
請求はないからね」
「で、答えは?」
「そうだな~、船舶登記規則第45条」
「請求情報、だね」
「そう、
1 請求人の氏名又は名称」
「ふむふむ」
「2 船舶にあっては、船名、
種類及び船籍港」
「だけ?」
「そうだね、あとは証明書の種類とか
通数とか共同担保目録の有無とか」
「船舶を特定するための情報は
船名、種類、船籍港だけなんだね」
「確かに、意外だね」
「総トン数とかあるかと思った」
「そうだね」
「それだけ書けばいいということは
それだけで特定できるってことか」
「そういうことかな」
「船舶登記の数が少ないから?」
「それもあるし、同じ船名はつけない、
っていう前提があるんじゃないかな」
「同じ船名の船がいくつもあったら
特定できないもんね」
「そういうことだね」
「