「過去の条文の調べ方を教えて」 | 登記を、もっと、わかりやすく。

登記を、もっと、わかりやすく。

ふだんなじみのない登記簿について、できるだけ、わかりやすく説明させていただきます。わかりにくいところは、遠慮なく質問してください。よろしくお願いします。

(前回のおはなし)

 

 

 

「さて、兄ちゃん」

 

「なんだよ」

 

「過去の条文の調べ方を教えて」

 

「う~ん、そうだな。

 

まずは、e-Govで法令検索する」

 

https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0100/

 

「いつも使ってるやつね」

 

「そう。

 

 で、検索して条文が表示されたら」

 

「ふむ」

 

 

 

「右上の『日本法令索引』のアイコンを

 

クリックする」

 

「ふむ」

 

「すると」

 

「ほほう」

 

「これで、過去の改正の履歴がわかる」

 

「それで?」

 

「おわり」

 

「え~、ここからどうするの?」

 

「平成15年7月15日以降の法律、省令

 

 だと、公布年月日がわかれば、

 

 インターネットで官報を検索して

 

 その公布当時の条文を確認

 

 できる」

 

https://kanpou.npb.go.jp/index.html

 

「すごいじゃん」

 

「ていうか、皆知ってると思うけどな」

 

「そうかな~。

 

 でも、官報で条文を確認するなんて

 

 思いつかなかった」

 

「過去の官報、を選んで、年月を指定して」

 

「ふむ」

 

「表示する、をクリックすると」

 

 

「お~」

 

「官報が見放題なわけです」

 

「すごいね」

 

「ま、法律は守らないといけないもの

 

 だから、公開されてないとね」

 

「いや、それは、e-Govで現行法令は

 

 公開されてるから」

 

「あとは、本紙か号外かの目次を

 

 見れば、見つけられる」

 

「なるほどね~」

 

「あとは実際の画像を見てね。

 

 著作権があるみたいだから、

 

 ここからは画像を載せません」

 

「は~い」

 

「平成15年7月より前で、

 

 昭和22年の5月3日以降の記事は、

 

 官報情報検索サービスで検索

 

 できるけど、それは有料」

 

https://search.npb.go.jp/kanpou/;jsessionid=6TH66P9P61I68OHH6GRMCE1K70P3IP1IC4PJ4C9N75J363F9NJRN208002G00000.kanpou_002

 

「どうするの?」

 

「林くんは、図書館を利用してる」

 

「図書館で検索できるの?」

 

「公立の図書館で、官報情報検索

 

 サービスを利用できるところが

 

 あるので、そこを利用すれば、

 

 無料で利用できるよ。

 

 プリントアウトは有料だけどね」

 

「それは当然だよ~。

 

 でも、無料で検索できるのは

 

 ありがたいね」

 

「まあね。

 

 あと、明治16年7月の創刊から

 

 昭和27年までの官報は、

 

 国会図書館のデジタル

 

 コレクションで閲覧できる」

 

https://dl.ndl.go.jp/search/searchResult?categoryTypeNo=1&categoryGroupCode=C&categoryCode=05&viewRestrictedList=0

 

「明治時代の官報が?無料で?」

 

「そうだよ。

 

 たとえば、旧不動産登記法は、

 

 明治32年2月24日法律第24号だから

 

 1899年2月24日の官報ね」

 

「なんと!明治32年の官報が

 

 自宅で見られるの?」

 

「こんな感じ。

 

 朕帝國議会ノ協賛ヲ經タル不動産

 

 登記法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム」

 

https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2947983 

 

「すげ~。

 

 明治の香りが漂ってる。

 

 これは、いろいろ検索してみたい」

 

「当時の官報の画像そのままだから

 

 読みにくいといえば読みにくいけどね」

 

「いや、勉強になったわ。

 

 公布年月日が分かれば、改正されてる

 

 法律も、改正前の条文が確認できる

 

 わけね」

 

「そういうこと」

 

 

(つづく)