ハードロックを聴くにしても、ブルースを知って聴くのと知らないで聞くのとは自ずから味わいが違ってくる
S.S.ヴァン・ダインはそのブルースなのだ◎
何週間もかけて入念な分析に精魂を傾け、ついに恐怖の根源をさぐり出したその人物とは、上流社会に属する若い貴族で、地方検事ジョン・ F.X.マーカムの親友だった。勝手にその名を明かすことはできないが、記述する都合上、彼をファイロ・ヴァンスと呼ぶことにする。
江戸川乱歩が、横溝正史が、最後に描きたかった犯人像、その原型はこの作品が発端ではなかったか、、ある意味それは 怪物 なのだ
その初読の折りの印象がとても強く、その新訳シリーズが、ベンスン、カナリアときて、なぜかひとつとんで僧正にいってしまい、あれあれ どういうこと? と訝しみ訝しみ今か今かと思っていたのだけれど、、
創立70周年記念✨
そうか、そうきたか (`_´)ゞ キリッ
待ちに待った館モノの元祖がここに✨
グリーン家殺人事件[新訳] / S.S.ヴァン・ダイン[再読]
「おかしなことだが、理由はない」(二本目の煙草に火をつける彼の手が、かすかに震えているように見えた)「無意識のうちに強盗説への拒絶反応が起きるだけなんだ」
さっそく読み始めてみると、すっかり忘れていたことなどが冒頭すぐに書かれていて、あれれ ひょっとして? ともう一度「十角館」を再読したくなったよ✨
「鉄鼠」を読む前に禅の歴史を知っていたら、冒頭すぐに犯人と思しき人物を特定出来たように、「グリーン家」を読んでいたら「十角館」のあのシーンにニヤリとしたかもなぁ