** オッペンハイマー ** | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

 メリークリスマス、
 メリークリスマス、
 Mr.*******
 

 (妄想)

 

 

監督のC.ノーランは好きな映画に「戦メリ」をあげていたことを思い出したよ、ラストシーンが12月なら、きっとそう呼びかけたにちがいない (゚-゚)

 

心理的にもオッペンハイマーの中では、******* ではなく Mr.******* に変わっているんだなぁ、、

 

 

閑話休題

 

 

 「我は死神なり、世界の破壊者なり」

 バガヴァッド・ギーター (ヒンドゥー教の聖典のひとつより

 

 

どうしてその場所は広島だったのか、長崎だったのか については、少しだけ語られているけれど、消去法だった ってのはあるらしい

これは、島田先生の作品を読んで初めて知ったことだ

 

東京はすでにたび重なる空襲にさらされていた、京都はその歴史的価値から投下の候補から外された (*1) 

当時、広島と長崎は空襲の影響が少なく、原子爆弾の破壊力を観測し計測するにはちょうど良かった らしい... 


 *1:そういうところに今ひとつ京都を好きになれない理由があるんだよなぁ... 祈りや信仰の聖地ではなく観光の聖地、、東日本大震災のときに京都自身がそう自覚しているのが分かって嫌な気分になった



博士のことは原子爆弾の開発者だった という部分と、その後、赤狩りの対象になった というのは知っていた、だから、映画のストーリィは事前におおよその予測は出来ていた

 

 

オッペンハイマー

 

 

96回アカデミー賞作品賞を含む7部門を受賞


3時間だれることなく集中して観れたというのは編集が上手いんだなぁ


単純に面白いかどうかはよくわからないけれど、ストーリィも分かりやすく、あれ? と思う部分がほとんどなくて、そういう意味では1回の鑑賞で完結させている というイメージ


また、


いわゆる 賛否両論 という意味不な 四字熟語? が使われやすい映画かもしれないけれど、でもまぁ... 未だかって 賛否両論のない映画 なんて皆無だし

あの名作中の名作中の名作である「ローマの休日」にしたって、白黒なんでしょ? ってな輩がいるかもしれず


は、さておいて



少なからず彼ら科学者に共感を覚えるのは、その先に結実するのが 兵器 でよいのか という煩悶



ところで、


いままで観た伝記映画のなかで印象に強く残っている作品といえば、... 

 

_φ(..

 

 

「アラビアのロレンス」1962 (名作中の名作、「エレファント・マン」1980 (こちらも中々の感動作、「ガンジー」1982 (葬儀シーンでのエキストラの数がすごくて ((((д ;)))) ) 、「アマデウス」1984 (最良の理解者がサリエルだったという... ) 、「ラストエンペラー」1987 (B.ベルトリッチは僕には合わないなぁ... ) 、「ドアーズ 1991 (サントラは良かった◎、「マルコムX1992 (キング牧師ではないところが興味深かったのとD.ワシントンをこの映画で初めて知ったのと、「シンドラーのリスト」1993 (S.スピルバーグとしては異色、「JIMI 栄光への軌跡」2013 (E.クラプトンが驚愕してその場所を立ち去る逸話も映像化 ((((;゚Д゚)))))) ) 、「ジェームス・ブラウン〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜 2015 (M.ジャガーもプロデュースにあの事件の裏にはこんな出来事があったのか... ) 、「ボヘミアン・ラプソディ」2018 (ライヴエイドの裏側に😭、、

 

 

近年はロックを題材にした映画 (*2) が比較して多くなってるような🤔 

 

未見ながら「シド・アンド・ナンシー」1986 や「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」2005 、音楽という観点なら、「不滅の恋 ベートーヴェン」1995 

 

などはいつかシアターで観れたらなぁ、、個人的には T-Rex (M.ボランを前々から観たいな とは思っているのだけれど?


 *2邦画では皆無だけれど? ワイ??



で、

 

栄光と没落という意味では「アラビアのロレンス」を少なからず意識もしつつ

 

本作のような映画でいつも面白い と思うのは、科学は日進月歩で進化しつづけてゆくのに、人間の方は逆に退化しつづけているんじゃないか と感じてしまうこと、そういう演出なんじゃないか と思ってしまうこと、妬み嫉み謀り事、、本来的に感情ではなく理屈で考える科学者であっても所詮人間であるという部分を抱えながら生きているということ

 

米国では興行的にも歴史的なヒットのようだ、監督がC.ノーランだ ということは確かにあるだろうけれど、はてさて、、米国人はこの映画に何を観、何を感じたのだろうか?

 

 

人の進歩は 歩く という行為に似ている

 

足を浮かし前へと出すときは、一方の足は、地面をしっかりと踏みしめていなければならない、両輪あってこその前進なのだ

 

 

 

冒頭直前の会話より

 

 

 グッバイ、
 オッペンハイマーさん
 
 *******!
 
 メリークリスマス、
 メリークリスマス、
 Mr.*******

 

 (妄想)