鏡は横にひび割れて / A.クリスティ | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

 織物はとびちり、ひろがれり

 鏡は横にひび割れぬ

 「ああ、呪いがわが身に」と、

 シャルロット姫は叫べり。

 シャロットの姫 / A.テニスン

 

 

ここのところ翻訳物から遠ざかっていたからか、何か急に読みたくなって

 

 

そこで

 

今年はまだ読んでいなかったA.クリスティのマープルものを

 

 

でもびっくりしたなぁ 開いてすぐのエピグラフはA.テニスンの詩だった (本文中にもあり

 

 

鏡は横にひび割れて / A.クリスティ 

 

 

 

A.テニスンの詩といえば、007スカイフォールでのMのセリフ (「ユリシーズ」からの引用含むも思い出されるからだ

 

 

 かつて天と地を動かしたあの強さを我々は失った

 だが英雄的な心は今も変わらずに持っている

 時代と運命に翻弄され弱くはなったが、

 意識は強く、戦い、求め、見いだし、屈服することはない

 ユリシーズ / A.テニスン 

 訳by映画「スカイフォール」字幕

 

 

 「まるで、なにかを見たみたいな──情景を描写するなんてむずかしいものなのねえ。

 

 

この一文を読んでふとあたまをよぎるのは横溝正史の「悪魔が来りて笛を吹く」、そう、江戸川乱歩ふうに言えばあの『悪魔の紋章』のワンシーン

 

 

終幕の余韻もまた良し

 

 

この余韻が、小説を読み、映画を観つづける一番の理由だなぁ、、

 

 

 

 

いよいよマープルもの最終作「スリーピング・マーダー」が見えてきた、、