ポケットにライ麦を[新訳版] / A.クリスティ | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

うん、面白い、とても面白い✨
 
こんな面白いシリーズを今まで読んでいなかったなんて〜💦
 
 

 「ひとつだけ、お尋ねしたいことがあります。

 ご主人の上着のポケットに少量の穀物の粒が入っていたした。

 どういうことなのか、何かお心当たりはありませんか?」

 

ポケットにライ麦を[新訳版] / A.クリスティ  

 

 

 

一作の短編集を含む全12作+アルファからなるマープルものの長編第六弾✨

 

 

普段は自宅では読まないところを珍しくもページをめくった、読みやすくもあり、また、そう厚くもなく、気付けば半分以上をあっというまに読み進み、、一気に

 

 

 「残酷な話ですね」

 「ええ、そうね。人生は残酷なものです。

 グラディスのような子たちをどう扱えばいいのか、

 わたしにもよくわかりません。

 映画や何かに行くのがあの子たちの楽しみではあるのですが、

 すてきなことが自分たちにも起きるんじゃないかって、

 いつも夢見ているんです。

 

 

犯人像との対比、そして本作でもラストの余韻が、、>_< 

 

逆にいえば、こんな面白いシリーズを今読めるということ、今まで読んでいなかったことにさえ幸せを感じる◎

 

 

 「なんのお話かわかりませんけど」

 「そうよね。でも、いずれわかるでしょう。

 失礼ながら、ひとつ助言させていただくと、

 これから先、何か──何か辛いことがあったら──

 幸せな子供時代を送った故郷にお戻りになるのがいちばんだと思いますよ。

 

 

理由はどうあれ、最後は故郷のあの澄んだ空気を肺いっぱいに吸いこみたいな