諸嶽山總持寺2 [神奈川県] | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

** プロローグ **

 あした待たるる その寶船... 

この句を意識し始めるともう、今年も暮れ始めるね...


実在するお寺や神社が小説に出てくるとドキっとして、、、少しテンションアップ ✨ したり

探偵小説でいえば、、

 獄門島 / 横溝正史

舞台の着想は乱歩の 「悪魔の紋章」 だろうけど (?) 、

 

ストーリィ的には見立てという点でクリスティの 「そして誰もいなくなった」 や

 

ヴァン・ダインの 「僧正殺人事件」、
 

さらにそこに和テイストとして芭蕉とその門人其角をブレンド ✨


とまぁ簡単に言っちゃえばそうなんだろうけど、

 

 

それはそれとして、、

 

 

ここは、

 

 

「獄門島」 に出てくる唯一のお寺、 「医王山千光寺」 に注目してみたい ◎


医王山千光寺の設定

このお寺自体は架空だが (正史の疎開先近くに実在する禅寺から名前を取ったらしい)、


山号に 「医」 の文字があるとおり薬師如来をお祀りしている曹洞宗のお寺という設定になっている


つまり、、、


諸嶽山總持寺





鶴見の總持寺さんの末寺として描かれてるんだねぇ


「獄門島」 には、典座の了沢にお寺を引き継がせる手続きで千光寺の了然和尚が

 

總持寺にお伺いを出している場面があったりする


だから、、


總持寺さんにお参りする時はよく 「獄門島」 を思い出すんだよなぁ (・ω・)ノ~


こういうのは他にもあって、、、

 北鎌倉円覚寺
  門 / 夏目漱石
  鉄鼠の檻 / 京極夏彦

 雑司が谷鬼子母神堂
  姑獲鳥の夏 / 京極夏彦

 世田谷豪徳寺
  五徳猫 / 京極夏彦

 嵯峨天龍寺
  春琴抄 / 谷崎潤一郎

 浅草寺ほおずき市
  しゃべれども しゃべれども / 佐藤多佳子

 

 神楽坂善國寺

  舟を編む / 三浦しをん

 

 増上寺別院芝妙定院

  機龍警察[自爆条項]/ 月村了衛

 三十三間堂、遊行寺
  宮本武蔵 / 吉川英治

などなど、などなど、、などなど、、、


獄門島


蕉門十哲、高弟第一の、其角の句はこうだ

 鶯の 身をさかさまに 初音かな


そして、


名優佐分利信さん演じる了然和尚 (市川監督による石坂版) の、

 

あの謎かけの迷台詞

ここらへんは何度読んでも観ても、ゾクっとする ✨


そしてそして、

其角といえば、、やはり、

 年の瀬や 水の流れと 人の身は... 

と発句して、赤穂の浪士大高源吾 (俳号は子葉) が、

 あした待たるる その寶船

と対句する、、

そう、あの忠臣蔵の名シーンだ ✨


と、


そんなことも思いながら、毎年、、泉岳寺さんの義士祭へお参りしていた頃が、、、


懐かしい...


太祖常済大師
 通常はこの御朱印になるのかな? 常済大師とは太祖瑩山禅師のこと
 石川県能登の門前町に總持寺を開山された方

 




大黒尊天
 鶴見七福神、木像では日本一の大きさとある





大祖堂
 道元禅師、瑩山禅師がお祀りされているお堂の名前を書いていただいたことも、

 今は昔、、、七夕の日にお参りしたんだね、、



 

 

南無釈迦牟尼佛
 老師様に書いていただいた

 老師様でないと書けないようで、若い修行僧が老師様を呼びに行かれてた





** エピローグ **

もうすぐ浅野内匠頭の月の御命日にあたる十四日が、

 

討ち入りの日までは、

 

あと一月

 

 

年はこうして暮れていく


諸嶽山總持寺
曹洞宗大本山
神奈川県横浜市鶴見区

 

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■関連ブログ■
諸嶽山總持寺1 [神奈川県]

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諸嶽山總持寺3 [神奈川県]

近日公開

 

討ち入り編

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