2月2日の月曜日、東京に大雪が降ったあの日、私は西伊豆温泉旅行に行っておりました。
前日の7日は東京で現地開催のセミナーをしており、その帰宅ついでに一泊していくことにしたのであります。
伊豆の旅はいつも新幹線・三島駅からはじまります。
ここでレンタカーを借り、温泉めぐりをするのでありますが、たまに観光をしたりもします。今回は伊豆半島のつけ根の沼津にある大瀬崎の神池というところに行ってみたいと思ったのであります。
大瀬崎はパワースポット として知られており、神池は竜神の住む竜穴ともいわれているのであります。
で、今年は辰年でもありますので、ちょっと行ってみようと思った次第であります。
このエリアは海水浴場やダイビングスポットとして人気がありますが、この季節に行ってもガラガラなのであります。
しかも、この日は東日本に大寒波が到来しておりましたので、温暖な伊豆とはいえ、北陸の海岸を歩いているがごとく凍えるような強い風が吹いており、観光客もまばらなのであります。
このあとは戸田
（へだ）・土肥
（とい）と温泉をめぐり、堂ヶ島温泉
に宿泊します。
1湯目は戸田の温泉だったのですが、以前あった共同浴場がなくなり、どうやら道の駅にできた新しい温泉に吸収合併されたようでありました。
しかしながら、とても清潔で広い浴槽（露天風呂付き）に温泉が掛け流しで供給されており、気持ちいいことこの上なかったのであります。
「戸田まで来てよかったなー」とつくづく実感したのであります。
さらに土肥から堂ヶ島にかけて温泉に寄りながら移動して、本日のお宿は堂ヶ島温泉ホテル なのであります。
このホテル、海に面した最高のロケーションに位置するのでありますが、昨今の大規模ホテルにありがちな団体客が来ない問題を抱えているのか、経営的にかなり厳しそうなのであります。
そのため、食事はバイキングが中心となっており、さらに布団も宿泊者が敷くセルフサービスのスタイルなのであります。
しかしながら、とっても安く泊まれるのであります。2食付で1万円を割る価格。
私は貯まっていた楽天ポイントを使い、金目鯛の煮付けや刺身をプラスするプランに替えましたが、バイキングだけでも刺身をはじめとした海の幸がふんだんに用意されており、それでも十分だったかもしれないなぁと思った次第です。
リゾートホテルではたいがいフロントの横にお土産物の売店があるものですが、このホテルにはありません。
また、本来ならば、素晴らしいオーシャンビューの臨める立地なのですが、残念ながら食堂の窓はまったく磨かれておらず、高級感はまったくありません。
しかし、食事はそれなりに満足できるものであり、なにより、このホテルの一番の売りは温泉なのであります。
堂ヶ島で唯一の自家源泉を謳っており、しかも、その温泉は掛け流し。最高なのであります。
堂ヶ島の温泉の特徴は、これという成分がほぼ入っておらず、真水に近いことなのであります。
しかし、pH値は高く、ここ堂ヶ島温泉ホテルの場合はpH 9.2もあります。さらに、ほぼ単純泉に近いにもかかわらず、炭酸イオンが25.5㎎も入っているので、ものすごくヌルトロとした温泉なのであります。
このヌルトロの浴感がそれは素晴らしく、気持ちいいことこの上ないのであります。
さらにこの温泉には45℃・42℃・30℃のお湯の入った浴槽があり、温度差入浴ができるのであります。
もう、この浴室に住みたいレベル♡
海沿いに露天風呂もあるのですが、私はチラッとのぞいてみただけで、ほぼこの温度差入浴のできる内湯にこもっておりました。
旅の疲れもあり、この日は夜9時前には就寝し、次の日に備えたのであります。
そのころ東日本は大寒波に襲われており、東京が大雪になった影響はこの暖かい伊豆にもやってきて、この夜、半島の峠道は雪のためにすべて閉鎖になっていたらしいのであります。
つづく。
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