このような体型をしているので、よく誤解されるのであります。
「暴飲暴食をついしてしまうほうじゃないですか？」
「日々、贅沢かつおいしいものばかり食べているのではありませんか？」
などと。さらによく行く定食屋さんは、「大盛り、できますよ！」と行くたびにおっしゃいます。
お店の人に言いたいのであります。
週に1回、もう何十年と通っていますけど、おたくでごはんを頼むことはほとんどありませんよね？ まれに頼むとしても「ごはん半分でお願いします」と言っていますよね？
‥‥ごはんを頼まないのは、私の持病が糖尿病だからであります。炭水化物を摂ると血糖値が上がるのであります。
糖尿病患者にとっては、お米や麺類などの炭水化物も、ケーキなどの糖類を摂るのと変わらないぐらい血糖値に影響があるのです。
ですから、日頃からできるだけ炭水化物を摂らないよう制限した食事をしているのであります。
朝はパン食の私ですが、基本、ローソンのブランパンでしのいでおります。
昔のブランパンは味がイマイチでしたが、最近のブランパンは糖質オフでも普通の菓子パン並みのおいしさ。なので、どうしてもハマッてしまうのであります。
昼は好きなおかずをピックアップできる形式の定食屋さんに行きます。そして、ごはんは頼まず、魚や煮物やサラダなどを選び、炭水化物はほとんど摂らないようにしています。
また、サイゼリヤにもよく行きます。注文するのは、エビのカクテルサラダや辛味チキン、玉ねぎのズッパなど。みなさんがサイゼリヤに行くとよく頼むであろうミラノ風ドリアやピザ、スパゲティなどの炭水化物は選ばないのであります。
このように食生活に気を使っているのでありますが、私は個人的には「糖尿病は運動不足の病気である」と考えているのであります。
10年ちょっと前に糖尿病と診断されてから、登山をしたり、なにかと歩きまわったりするようにしたところ、血糖値の上昇はかなり抑えることができたのであります。
しかしながら、年齢とともに基礎代謝が落ちてきた度合いだけ、以前と同じように運動しても、血糖値は緩やかな右肩上がりを見せるようになってまいりました。
そこで、運動プラス食事制限ということが必要になってきたのであります。
ついついおやつなどのつまみ食いしてしまったとき、奥さまにはバレず、うちの従業員も上手にごまかしたとしても、血糖値にはすぐ現れてしまうのです。
また、温暖化が進んだ最近の夏は、サウナのほうがよほどマシと思うぐらい、少し歩いただけでも朝が噴き出します。
反対に寒波がやってくる今の季節は、平地はなんの問題はなくとも、有馬温泉から六甲山に登ろうとすると、登山道は凍りついているわ、山頂付近では吹雪に見舞われるわとさんざんであります。
そんな目に遭うぐらいだったらと運動をサボると、インディアンと血糖値は嘘をつかないということで、数値はまた上がってしまうのであります。
そんなこんなで、家族で外食に行くときも、焼肉などごはんを食べなくてもすむところに行くことが多い今日このごろであります。
誤解といえばもう一つ、よく言われるのが「さぞや、大酒飲みなのでしょうね」というものです。
じつは私は基本、そんなにお酒はたしなみませんし、晩酌もしません。
おつきあいで飲むときは、ハイボールや焼酎を注文します。これら蒸留酒には糖質がほとんど含まれないので、いくら飲んでも血糖値は上がりません。
反対に、日本酒やビールなどの醸造酒は糖質が高く、われわれ糖尿病患者はNGなのであります。
例外として、醸造酒でも赤ワインは糖質自体は高いものの、豊富に含まれるポリフェノールに血糖値を抑制する効果があるといわれており、グラスワイン程度であれば飲んでもさしつかえないようです。
「では、努力しているのになぜ、そのようなぽっちゃりおなかなのですか？という質問には、「なぜでしょう‥‥？」とお答えするしかないのであります。
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