東北の登山＆温泉旅行4日目。
前日、奥入瀬渓流や蔦温泉を堪能し、『酸ヶ湯温泉』にやってきた私。この日はこの宿を足場に、八甲田山への登山を計画していたのであります。
が、朝、起きてみると、なにやら一面の雲‥‥。
雨は降ってはいないものの、まったく晴れていないのであります。ネットで雨雲レーダーを見ても青森県には雲一つない状況なのに、私の頭の上には分厚い雲が‥‥。
しかし、天気予報では、いまの曇り空が昼前には晴天になるとのこと。それを信頼し、八甲田ロープウェイの乗り場まで宿の送迎バスで送ってもらったのであります。
それにしても、山頂は雲の中‥‥。
ロープウェイに乗るお客さんは私以外だれもおらず‥‥。
一抹の不安を覚え、切符売場の人に聞いてみたのであります。
「きょうの天気予報、昼前から晴れるってなっていますよね。この雲はどんどん晴れていくんですかね？」
すると、切符売場のおねえさんはキッパリと答えられたのであります。
「たぶん、きょうはダメですね。山の上は風雨の強い状況でしょうから、登山はおすすめしていません。ロープウェイも運休するかもしれません」
ということは、このまま八甲田山に登ったら、ヘタをするとロープウェイが運休し、風雨にさらされ遭難し、高校のときに映画で観たあの雪中行軍のようになってしまうのであろうか‥‥？
しかしながら、すでにロープウェイのチケットを買ってしまっていた私は、とりあえず登ってみることにしたのであります。
そして、山上に着くと、霧でまわりがなにも見えない状況だったのですが、未練たらしくスタッフの人に聞いたのであります。
「きょうの今後の天気はどうですかね？」
すると、やはりキッパリと、ミもフタもないお答えをいただいたのであります。
「きょうはダメですね。どんどん崩れると思います」
執着が強い私はさらに食い下がります。
「天気予報では、昼前から晴れてくるって言っていたんですけど‥‥」
「ああ、山上ではまったくあてにならないですね。青森市内と八甲田はまったく違います。経験上、きょうは風雨ともに激しくなりますから、山歩きはやめておいたほうがいいですよ」
「そ、そうですか‥‥。じゃあ、このロープウェイ山上駅の付近をちょっと歩いてみますね」
そう言って外に出てみたものの、風雨激しく、さすがの私もあきらめたのであります。
そして、高校生のときに観た映画『八甲田山』の名セリフを私も八甲田山ロープウェイ山上駅で叫んだのであります。
「天は我々を見放した！！！」
ここで問題は、先週もお話ししたように、ロープウェイのこの駅が酸ヶ湯温泉から6.5km離れていることなのであります。私のレンタカーは温泉宿に駐まっているわけで、6.5kmを歩いて帰るのはつらい‥‥。
しかしながら、日に3本しかない酸ヶ湯温泉行のバスのうちの1本が11時台にあったので、コーヒーなど飲みながらヒマをつぶし、そして、無事、宿まで戻ったのであります。
その後は、八甲田の麓にある沼めぐりをしたり、田代平湿原の散策をしたりしてお茶を濁したのであります‥‥。
「ああ、八甲田山〜〜〜！ 歩きまわりたかったな〜〜〜！」
晴れてるとこんな景色が広がります
ちなみに、明日の天気予報も曇り。
「きょうの経験からすると、同じように荒れた天候になるのであろうなぁ‥‥」
この旅の最終日となる明日は17時台の飛行機に乗って大阪に帰り、ニコニコ生放送の収録をせねばならないのであります。
もう少しつづく。
ニコニコ動画にて
【お知らせ】 2021年9月・10月の生放送は、平のスケジュールの関係で ＜木曜21時＞ の放送となります
次回は、9/30日（木）21時～ 『文句のかわりにできること』
