前週に引き続き、またもや明け方に胆石の痛みに襲われた私。
胃腸科クリニックの先生に紹介状を書いていただいた大きな病院に、予約日を待たずに駆け込んだのであります。
それが3月25日のこと。受付で事情を話したところ、受診できることとなり、しばらく待ってから、診察室でキレモノ風の外科の先生と対面したのであります。
胃腸科クリニックの先生は、紹介状に胃カメラやエコーの検査データも同封してくれていて、そのエコーの写真を見ながら、キレモノ先生はこうおっしゃったのであります。
「けっこう立派な胆石ですね。大きくて安定していたから、これまでは痛みもなくきたようです。が、そろそろ切ったほうがいいでしょうね」
さらに、私をビビらすのであります。
「2週連続で発作が来たということは、次あたりはだいぶ大きい‥‥、ええ、七転八倒クラスのやつが来るかもしれませんね」
とはいえ、長年をかけて、心の学問を究めたこの私。恐れや不安のことは研究し尽くしたといってもいいので、そんな脅しには乗りません‥‥。先生にキッパリと言ったのです。
「できるだけ早く手術をお願いします」（だいぶ ビビりながら・・・。）
とても素直で潔い姿勢といえましょう。
先生はこうおっしゃいました。
「それはそうなんだけど、コロナの影響で手術もけっこう立て込んでおりまして‥‥。さらに、平さんのおトシであれば、手術前に検査せねばならないこともいろいろとあります。心電図、エコー、造影剤を入れての断層写真などは最低でも必要ですね」
「ちなみに、先生、入院から退院まではどのぐらいになりますか？」
目を泳がせながらたずねる私‥‥。
「普通は入院の翌日が手術、3日目は経過観察で、4日目に退院となります。が、平さんは見るからにお腹の脂肪が厚いので、もう2日ほど様子を見たほうがよいでしょうね。
一目で私のウィークポイントを見抜く名医‥‥。
というわけで、早ければ4月の7日あたり、つまり2週間後に手術してもらえるという見通しが立ち、病院をあとにしたのであります。
そのころには、身悶えるほどだった明け方のあの痛みも消え、おなかがペコペコになっていたのであります。
で、なにも考えず、ランチをとっていたところ、なんと、病院から携帯に電話がかかってきたのであります。
「平さん、いま、どこですか？ もうおうちですか？」
「いえ、ランチを食べているところですが‥‥」
「もう一度、病院に戻ってきていただきたいんです。至急、お伝えしたいことができました」
このような連絡をもらい、「なんだろな？」と脳天気に考えられる人はまずいないでありましょう。しかしながら、長年、心の鍛錬を積んできた私、そのぐらいのことで動揺はいたしません。
超ビビりながら、車を吹っ飛ばして病院に向かったのであります。
受付に行き、電話で呼ばれた旨を伝えたところ、すぐに先生との再びの面会となったのであります。
眉間にしわを寄せた先生は、血液検査のデータを私に見せながらこう言いました。
「平さん、血糖値がものすごく高いです。これでは、すぐに手術はできません」
「なんですと！」
たしかに私は糖尿病ではありますが、食事制限と運動療法によって、正常値よりやや高いだけという数値を10年以上にわたって維持しておりました。
ただ、昨年5月まで定期的に通っていた病院で新型コロナのクラスターが発生したので、この3月まで行くことをやめておったのであります。
が、できるかぎり炭水化物を制限するという食事療法はつづけておりました（たまにつまみ食いはしておりましたが‥‥）。一方、コロナ禍のせいで、山歩きをしたり、散歩をしたりする機会が激減し、運動不足に陥っていたことは事実なのであります。
このことを伝えると、先生はこう言いました。
「もし、急激に血糖値が上がったのだとしたら、すい臓の検査もせねばなりません。すい炎の疑いがありますから」
ということで、胆石に加え、すい臓の検査まで受けねばならなくなってしまった私。その日からほぼ毎日、検査のために総合病院に日参するハメとなってしまったのであります。
まだつづく。
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ニコニコ動画で平準司が学長にて
