この原稿を書いている1月25日、東京では48年ぶりの氷点下4℃を記録したと、朝のテレビのニュースで言っていた。
2日前は大雪で、帰宅ラッシュの時間がたいへんなことになっていたのである。
都内ではめずらしい大雪であった。事務所の定休日である月曜日だったので、私は自宅でホームごたつに入り、肩の上のネコ2匹と膝の上のネコ4匹とともに、その様子をテレビで観ていたのである。
そんな私に、「あなた、明日からの東京出張、大丈夫なの?」と奥さま。
「冬山の装備を持っていけば問題あるまい」と強気で答えた私がいたのである。
東京の人は、氷点下の気温がめずらしいと言う。
しかしながら、この1月上旬、わが家の付近は毎朝が氷点下5℃前後であった。
さらに、1月のたしか13日などは、札幌の朝の気温が氷点下4℃だったときに、わが家の隣町の兵庫県三田市は氷点下7℃だったのである。
その日、私は村の役員として村山の境界線に杭を打つ仕事をするために、極寒の山に入り、凍えながら作業をしていたのである。
ちなみに、私の寝室にはエアコンがない。
エアコンを使うとどうしても空気が乾燥し、ノドを痛めてしまうので、一年中、よほどのことがないかぎり、寝るときはエアコンをつけないようにしているのである。
さすがに夏の出張先ではそうもいかず、仕方なくつけて寝るのだが、必ず加湿器もつけて就寝する。
そんなわけで、この冬、暖房器具が一切ない私の部屋の温度は1.5℃であった。
「凍死しませんか?」という心配は無用である。
室内は1.5℃なれど、私の冬用のパジャマは登山用品のメリノウールでできている冬山仕様の極上品である。肌ざわりは、それはもう、子ネコを抱いているかのように、柔らかく、軽く、暖かい。
さらに、とても軽い薄手のフリース素材のポーラテックでできたベストを着て寝るので、完ぺきである。
そのうえで、電気敷毛布を敷き、上には毛布、羽毛布団、毛布という、毛布のミルフィーユ状態で寝るので、それはもう、フカフカのポカポカなのである。
冬場の極寒の気温の中、ぬくぬくの布団で寝ると、家で就寝した日は平均9時間は寝ている。事務所のみんなは、これを“冬眠”と呼ぶ。
朝、起きるときはもちろん、冬の基本形といわれる、毛布を体に巻きつけたスタイルでズルズルと居間に移動する。そのままホームごたつに入り、テレビを観る。
これが日本国民の冬の当たり前の光景だと思っていたのであるが、いまどきの若者はこのように毛布ともども居間に移動したりはしないらしい。
理解に苦しむ
さて、雪の東京出張の話に戻ろう。
私の持っている冬山登山の装備は、遭難したとしても、どんな状況にあろうが凍死しないであろうというほどの逸品である。
まず、タイツが極厚のメリノウールである。履いただけで、もう、汗がしたたってくるほどのスグレモノである。最近、ユニクロから“極暖”というヒートテックのシリーズが出ているが、あれよりも分厚く、保温性に優れている。
さらに、インナーの防寒シャツも、ユニクロで最近出た“超極暖”に等しい分厚さである。
さらに、一見、派手に見えるチェックのシャツ、これもじつは防寒仕様で、ものすごく分厚く、断熱材が入っているらしいのである。
さらに、タウンユースの登山靴も持参した。雪道も大丈夫なビブラムソールなので完ぺきである。
さらに、雪山の氷の上を歩くときの軽アイゼンも持っている。靴にゴムでパッチンと簡単に装備できるもので、冬場、有馬温泉の奥の氷瀑を見にいくときの必需品である。これがあれば、凍りついた坂道もまったく問題はないのである。
さらに、万一、氷の坂で滑ったとき用にピッケルなども装備していれば、氷点下4℃に凍てついた氷の街・東京とて、もはや恐れるものはなにもないのである。
と、万が一のことを考え、いつもの重装備で臨む私
空港のゲートで、ピッケルが引っかかり、取り上げられ、東京に持ち込めなかったことを、事務所をはじめ関係各所のみなさまに内緒にしているということを、ここに謹んで発表申し上げる次第であります。
みなさん!
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