「あなた、何者ですか?」 | 平準司@神戸メンタルサービス カウンセラー養成・個人カウンセリング・心理学の講演、執筆を行っています!

うちの受講生の結婚式の二次会にお呼ばれしたのである。

 

基本、行けるかぎり、結婚式には参加したいほうである。

 

が、しかし、この日は東京でヒーリングワーク・ベーシックのトレーナーをしていた。

 

ワークショップ自体は18時には終わるが、そのあとに打ち上げがある。それが20時半ごろに終わって、銀座までクルマを飛ばしての参加であった。

 

今回は、電撃結婚+おめでたという、それはそれはおめでたい結婚であった。で、会場が盛り上がりに盛り上がっている中での途中参加だったのである。

 

遅れて入っていくと、ちょうどビンゴゲームが始まるところであった。

 

ビンゴゲームというと、通常は数字の入ったカードをもらうが、この日のビンゴゲームは真っ白なマスだけのカードをもらい、自分で好きな数字を書き込む方式であった。

 

また、通常のビンゴカードはタテヨコが5列ずつで、中央のマスは最初から開いているが、この日は進行を早めるためであろうか、タテヨコ3列で真ん中に穴が開いていた。

 

そして、私が到着した途端にゲームが始まり、最初に出た数字は“4”であった。

 

私はなにも書いていないビンゴカードにすかさず“4”と書き込んだ。だって、自分で書いていいルールだったんだもーん。

 

すでに真ん中のマスは空いているので、次の1個が当たれば、もうビンゴである。

 

で、そのあとはちゃんと先に数字を書き込んで臨んだのであるが、なんと、その数字の一つが当たり、遅れて入ってきた私が一番にビンゴしちゃったのである。

 

その後、私に続いて何人かの人がビンゴして、それぞれに封筒が配られた。

 

が、「まだ、開けてはいけません」と釘を刺された。とくに私の場合、挙動が不審だったのであろう、激しく釘を刺されたのである。

 

その後、ビンゴした人が横一列に並び、合図とともに封筒を空け、なにをゲットしたのかをみんなに一斉に見せるという仕組みであった。

 

で、なんと、私は見事、毛ガニをゲットしたのである。

 

「ああ、うれしいラブラブ

 

正直に言えば、私はエビカニは嫌いではないが、好物というほどでもない。

 

しかし、うちのヨメと息子は大好物である。ヨメの機嫌をとるのにとてもよいお土産ができたのである。

 

「ああ、ありがたいラブラブ

 

そんなこんなで大騒ぎをしていると、司会者の人に聞かれた。

 

「ところで、あなたはいったい、なにをしている人なのですか?」、と。

 

ちなみに、このときの東京出張、私はうっかりしていて礼服を持参していなかった。

 

招待状には「平服でお越しください」と書いてあった。が、58年間生きてきて、この言葉に何度だまされたことか。

 

「平服でいいんだもんねー」と何度も自分に言い聞かせながら派手なシャツでやってきたのであるが、私以外の人はやはり結婚式用のフォーマルな装いであった。

 

であるがゆえに、「こいつ、何者?」という疑問が司会者の脳裏を走ったのであろう。

 

じつは、私の場合、「なにをしている人なのですか?」というこのセリフはいろいろなところで聞かれる。そこで、2パターンの答えを用意しているのである。

 

パターンA「死んだおじいちゃんの遺言で、それだけは言えないこととなっています」

 

パターンB「森の中の一軒家に“名犬チーズ”と暮らし、助手の“バタコさん”とともにパンを焼いている者です」

 

少し前、パターンBを使ってものすごくスベッたところだったので、今回はパターンAで攻めてみた。

 

つまり、守りに走ったわけであるが、ややウケであった。

 

その後、私はカメラマンになりきり、うちの受講生の花嫁姿をパシャリパシャリと撮って回って結婚式の二次会だったのである。