あなたと越えたい天城越え(後編) | 平準司@神戸メンタルサービス カウンセラー養成・個人カウンセリング・心理学の講演、執筆を行っています!

名古屋でのヒーリングワークを終えた私は、東京出張前に伊豆の温泉行脚に来ているのである。

 

今回のテーマは西伊豆の攻略。ネコ店長と出会った恋人岬を出て、クルマは堂ヶ島へと向かっている。

 

堂ヶ島には、堂ヶ島温泉の発祥の地といわれる『堂ヶ島温泉ホテル』がある。

 

湯量豊富な名湯だと聞いた。これはぜひ入ってみたいと思い、電話してみたのであるが、「日帰り入浴は、午後3時からでございます」と言われた。

 

このとき、まだ12時前。土肥の共同風呂に続き、またもや入ることかなわず、もはや西伊豆岬めぐりのドライブに成り果てている‥‥。

 

「いかん‥‥」

 

天に見放された状況である。

 

詰めが甘いと言わないでいただきたい。『伊豆日帰りまっぷる』をわざわざ持ってきているのである。が、2010年版で、情報はだいぶ古かったようである。

 

しかし、このようなときは、“進化した準司”の荒ワザが炸裂する。

 

そう、私にとっての新兵器、みなさんにとってのあたりまえ‥‥。

 

「ネット検索〜〜ビックリマーク

 

どうやら、近くに『沢田公園露天風呂』なるものがあるらしい。

 

しかし、ネットの情報には“絶景露天風呂”と書いてある。私は泉質マニアなので、一抹の不安を覚えながらも行ってみることとした。絶景も嫌いではない。

 

ということで、本日初入湯〜温泉まぁく

 

やわらかめの硫酸塩温泉であった。ただし、加水あり、加温あり、循環ろ過、消毒ありという点はイマイチ。しかし、マイナスを差し引いても、気持ちよく入湯させていただいた。

 

「入れない名湯よりも、入れる循環ろ過温泉

 

そんな宇宙からのメッセージを受信しながら楽しませていただいたのであるが、私の体には火がついてしまい、よりよい温泉を求めているのである。

 

そして、ついに南伊豆にさしかかり、ここからは狙っていた名湯に次々と入ることができたのである。

 

まずは、大沢温泉の『大沢荘・山の家


 

ここは浴槽の底からお湯がドバドバと注入されている、とても新鮮なよいお風呂である。軽井沢の岩橋くんが、なにかといえば「大沢温泉に行く」と言っていたのはきっとここのことであろう。

 

本来ならば、1時間ほどかけてゆーーっくりとつかりたいところであるが、本日はそれなりに数をいきたいので、10分少々でサヨナラである。

 

急いでいるのにはもう一つ理由があって、次に行こうと思っている『観音温泉』──ここは昔、ピグマリオン観音温泉といわれていたところであるが、私の持っていた資料では日帰り入浴が15時までとなっていたのである。

 

現在、150分。なんとしても入湯したい施設なのである。が、行ってみたところ、日帰り入浴は17時半までですよと言われた。メシも食わずに焦ってきたのに‥‥。

 

ここと次に行った『昭吉の湯』は似た泉質で、ものすごくトロトロのうなぎ湯であった。

 

温泉分析表によると、pH9.6ほどのアルカリ性単純泉なのであるが、重曹泉のようなとろみもある。美肌効果が高いので、女性のみなさんはぜひとも入りにこられるがよろしい。

 

ちなみに、観音温泉は設備の整った清潔感あふれる温泉であるが、昭吉の湯は「ワイルドだろう〜?」というのにふさわしいワイルドな浴槽であった。彼女連れのみなさんは観音温泉に行かれるがよろしい。

 

その後、下田の『金谷旅館 千人風呂』に『温泉銭湯』と、この日は7湯めぐったのである。

 

金谷旅館の千人風呂はたいへん広い内湯が有名なのであるが、泉質はとてもやわらかく、さらに温度差入浴ができるようにとも配慮されている。次回はゆっくり泊まりで来たいと思わされるよいお風呂であった。

 

しかしながら、老体にムチ打ち、この日は7湯も入ってしまったので、翌日に予定していた下田から熱海までの温泉行脚は、東伊豆観光ドライブへと変わってしまったのであった。