あなたと越えたい天城越え(前編) | 平準司@神戸メンタルサービス カウンセラー養成・個人カウンセリング・心理学の講演、執筆を行っています!

3月の26日、福岡で仕事があった。27日の月曜日は当社の休業日。

28日の火曜日からは東京で仕事があった。

 

そこで、27日に熊本の人吉あたりでレトロで渋い温泉めぐりでもしようと考えたのである。で、28日には鹿児島から東京に飛ぶ。“準司の大人の休日”である。

 

が、しかし、である。

 

東京にいるうちの娘から「25日に家に帰る」という連絡があった。29日までいるという。

 

この瞬間に、“準司の大人の休日”プランは崩壊した。

 

しかしながら、執念深い私、どこかにスケジュールの好きはないかと針の穴をほじくるように調べてみたのである。

 

すると、412日の名古屋ヒーリングワークのあと、同じように3日の月曜日を挟み、4日から東京出張ということになっていたのである。

 

「しめしめ‥‥」

 

ということで、名古屋から東京に移動するついでに温泉行脚をすることにしたのである。

 

中央本線を乗り継ぎ、長野で温泉行脚をするもよし。高山本線に乗って富山まで行き、北陸の温泉行脚をするもよし。いずれの場合も新幹線で東京に入ればよい。

 

しかし、もう一つ、気になっている温泉地があるのである。

 

それは、伊豆。

 

とくに西伊豆といわれるエリアの温泉を、これまであまり探訪したことがなかったのである。さらに、下田にかけての南伊豆もあまり攻めたことがない。

 

東伊豆エリアはけっこう攻略した。天城越えもした。河津、北川、熱川あたりは入念に責めた。が、しかし、伊豆には温泉が多すぎて、なかなか攻略しきれないのである。

 

というわけで、名古屋出張のあとは自宅に帰らず、荷物は宅急便で東京の常宿に送り、手荷物と温泉ガイド片手に新幹線に飛び乗ったのである。

 

伊豆に行くには、三島か熱海が足場となる。

 

名古屋を出て、三島か熱海に停車する新幹線は1時間に1本程度しかない。そして、朝8時台のひかりは三島に停まるが、熱海には停まらず、9時台のひかりは熱海には停まるが、三島には停まらないのである。

 

温泉に行く朝は、子どものころの遠足の朝と同じで、6時過ぎには目が覚める。

 

なんなら、7時台のひかりに乗ってもよかったのであるが、ここは“大人の休日”であるので大人らしく08:36発のひかりで三島に行き、レンタカーを借りて西伊豆に向かうこととしたのである。

 

三島から修善寺を越えたあたりまでは、いまは有料道路があるので、とても早く快適である。

 

いつもなら、ここから湯ヶ島あたりを目指して走るのであるが、今回は西伊豆攻略戦なので『西伊豆バイパス』という西伊豆に行くにはいちばん快適といわれる道路を使った(といっても、普通の道路である)。

 

この道路以外は、昔ながらの曲がりくねったクネクネ道路だと聞いた。

 

そして、西伊豆の土肥に到着。この土肥には地元の人が利用するよい共同風呂があると聞いていたので、ここで朝イチのひとっ風呂を浴びようと思ったのだが、なな、なんと、午後2時からの営業であった。

 

地元の人専用の共同風呂だったので、営業時間の情報がなかったのである。外から見ただけでも、「ものすごく新鮮で、よいお湯ですよー」というオーラが漂っていただけに、残念至極である。

 

‥‥であれば、西伊豆の海岸線をドライブし、堂ヶ島温泉に向かおうと気持ちを切り換え、クルマを走らせた。

すると、なんと、『恋人岬』なるスポットが現れたのである。恋愛心理学を教える立場なので、いちおう寄ってみた。


 

風光明媚な岬なのであるが、どうもここの名物はネコ店長らしいのである。「ネコ店長をお見かけの方は、ボードに印をしてください」と至るところに書いてある。

 

「ほほ〜、ネコ店長、一度は会ってみたいものだ」、と思った矢先、足元に寝ていたネコがネコ店長であったのである。

 

いきなりのご対面ねこ


 

赤い糸に結ばれた2人(2匹?)だったようである。

 

来週につづく。