今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、
“SSー124 ランブル” です。
実写映画第6作、“バンブルビー” に登場・・していない(!?)、ディセプティコン カセットロンの
“ランブル“ が、
スタジオシリーズ、コアクラスで発売されました。
そもそもは、実写映画シリーズに登場するキャラクターを劇中再現度重視でリメイクしていく・・そんなコンセプトで始まったスタジオシリーズだったはず。
それが、ネタがなくってきたのか、86シリーズと称して日本未公開のアニメ版映画第1作、“トランスフォーマー ザ・ムービー” からもラインナップするようになったのが、およそ3年前。
まぁそれも、映画作品由来だからいいかと思っていたら、今度はゲーマーエディションと銘打ってゲーム作品にも手を出したのが半年ほど前のこと。
いや、それはさすがにマルチバース制を採用したレガシー枠でいいのでは?
そうこうしているうちに、ついに映像には登場していない、コンセプトアートで描かれただけのキャラまで導入されることに・・
もはやなんでもアリのスタジオシリーズとなってしまいました。
すでにジェネレーションラインとの間でも金型の相互流用もされていますし、いっそ2つのシリーズを統合してもいいのでは?
仮にそうなった場合は、パッケージはスタジオシリーズ準拠(というか日本仕様準拠)にほしいですね。
とまぁそんなことを思いながら、今回はコンセプトアート系第1弾となったフレンジー・・じゃない、ランブルをレビューしていきますよ。
ディセプティコン カセットロン ランブル
サウンドウェーブの部下であるカセットロンの1人。
まぁ、もはやカセットには変形しないので、その呼び方もどうなんだ? とは思いますが。
バンブルビー劇中にはラヴィッジのみが登場し、このランブルは登場していません。
きっと、画面に映らないところでなんらか働いていたんでしょう・・
で、青いのでフレンジーと呼びたくなってしまいますが、ランブルです。
スタジオ86版でのリメイクを機に、ハズブロ的には青=ランブル、赤(あるいは黒)=フレンジーと再定義したいようですね。
もとはといえば、初代アニメにおける色の塗り間違いで起きた齟齬。
本来は青=フレンジー、赤=ランブルが正しく、トイもその色で発売されたのですが、ザ・ムービーまで塗り間違いに気付かなかったのか、もう開き直っていたのか、原語版ではそのまま通したようで。
日本版では色に合わせてキャラそのものを入れ換えたため、本来想定されていたのだろう、ランブルがメイン、フレンジーがサブという役割が逆転してしまいました。
しかし、海外でも長らく日本と同じような認識であったように思います。
実写映画第1作に登場したのも・・青くはなかったですがフレンジーでしたし、最近だとアーススパークにも青いフレンジーが出てきましたよね。
ならばもう青=フレンジー、赤=ランブルで通せばいいのに・・なんでここへ来て大昔の間違いを正解だったと言い張るようなことをするのか?
みんな忘れてただろうに、わざわざ掘り起こす意味がわからん・・と、僕自身何度言ってるかわかりませんけども。
ともかく、この青いのはランブル! だそうです。
いずれ同型で赤いフレンジーも出すのかな?
ロボットモード
ほかのバンブルビー登場キャラ同様、初代アニメのデザインを強く意識した姿になっています。
ただ、腕部はハンマーアームをイメージした形状がデフォルトで、通常の腕部にはなりません。
胸部にカセットリールを思わせるディディールもないですね。
小柄ながらメリハリのある、マッチョなプロポーションは上司であるサウンドウェーブとも共通するところです。
このクラスにしてはピン打ち箇所が多いように思いますが、腕部や脚部の付け根ははめ込み式になっています。
バストアップで。
頭部の輪郭はやはり初代アニメのデザインを意識したもの。
ただ、口許はマスクで覆われているので、随分印象が違います。
なんか無口そう。
胸部の細かいディティールにも塗装されていますね。まぁ、アップで見るとちょっと雑に感じるところもありますが・・
この胸部に限らず、全身にわたってけっこう細かいポイントに塗装がされています。
腕部は先の通り、ハンマーアーム状態で固定。
一応、2箇所で可動しますが、あくまで変形用のものであって間接という扱いではありません。
横向きにしか動かせませんしね。
それぞれ真っ直ぐ伸ばしたときにジョイントでかっちり固定できる仕様です。
なお、ハンマー先端部にはディセプティコンマークがあるのですが・・
なぜか上下逆向きです。
ミスプリ?
頭部、腰部、さらに足首とこれらも変形のためですが、それぞれ前後(上下スイング)可動できるため、前傾姿勢が安定します。
ハンマーアーム使用時の姿勢再現のためとも思えますが、イメージ的にほぼゴリラだな・・
付属武装
マシンガン
名称不明なのでとりあえず初代準拠でマシンガンと呼びますが、形状の異なる2丁の射撃武装が付属。
デフォルトでは背面に3㎜穴で取り付けられます。
というかほかに3㎜穴がないので、ランブル個人だと背中への装備一択。
こちらが取り外した状態。
どちらも小さいながらわりと凝ったデザインなので、ほかのコアクラス用の手持ち武装としても使えます。
さらに連結も可能。
単体の画像、左右入れ換えたほうがわかり易かったですね。
それにしても、なんで本人は手持ちできない武器にこんなギミックを・・
ちなみに連結用のジョイントとなる銃口先端は3㎜径ではありません。
ゆえにエフェクトパーツの類いは取り付けられず。
収納形態
サウンドウェーブの胸部ホルダーに収納可能な箱型に変形。
もちろんカセットではないし、なんらかのデバイスにも見えないということで、公式通りに収納形態と呼ぶしかない・・~モードと呼びたいけども。
オリジナルのカセットと違って、胴体を二つ折りにして腕と脚を後ろにたたむ変形がなかなか新鮮でした。
ラヴィッジよりもまとまりはいいかな。
真上から見るとディセプティコンマークが向き合うような格好になっていますね。
武器は、脚部の間に挟むことでジョイントの役割を果たします。
まぁ、なくてもとくに問題はないですが。
当然、サウンドウェーブの胸部ホルダーに収納可能。
例によってけっこうギチギチです。
蓋を閉じるとこんな感じ。
取り出す際はサウンドウェーブの背面パーツを開いて、後ろから押し出す格好ですね。
一応言っておきますが、一度に収納できるカセットロンは1体だけです。
中台紙の背景はサイバトロン星での戦闘シーン。
ビークルモードバンブルビーのほかにジェットロン、あと誰かわからないヒトもいます。
劇中では描かれなかったシーンかな。
比較画像
アニメ版ランブル(SS86版)とロボットモードで。
頭までの高さはだいたい同じくらい。
なるほどアニメ版、実写版とわかりやすいアレンジですね。
アニメ版のハンマーアームは外付けオプションでの再現なので、ボリューム的には実写版を圧倒しています。
実写版のカラーリングはかなり濃いブルーがメインですが、これはSS86を除く歴代トイ(たぶん全部フレンジー名義ですが)のカラーリングに準拠したものだと思います。
変形して。
カセットと謎の箱・・
とりあえずともに長方形ですが、厚みは全然違います。
アニメ版が、武装類はすべて取り外した本体のみが変形するのに対し、今回の実写版は武装も組み込むタイプなので余剰が出ません。
SS レーザービーク & ランブル レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)
ラヴィッジと。
いい並び。
まさにこうあってほしいと思っていた実写版カセットロンだわ。
長いことサウンドウェーブと2人きりだったから、ラヴィッジもきっと喜んでいることでしょう。
変形して。
まぁ、カセットじゃないんですけどね。
サウンドウェーブも一緒に。
BB版サウンドウェーブはけっこう大柄なので、相対的にカセットロンの2人が一層小さく見えますが・・これが正規のスケールなわけですからね。
しかしこうなるとレーザービークも欲しくなる。
SS サウンドウェーブ & ラヴィッジ(バンブルビー版) レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)
さて、4月はレガシー含めコアクラスが一度に5種類も発売されたので、せっかくですから全部並べてみました。
まずロボットモードで。
これ、みんな同じクラス、同じ販売価格ですよ。
ダントツでランブルが小さい・・
さすがに割高に感じますね。
でも、小さいぶん構造は一番複雑というか、みっちり詰まってはいるんですよね。
塗装の細かさも考えると、やはり同じだけのコストがかかってるんだろうなと思います。
変形して。
このなかだとエネルゴン メガトロンだけがいわゆるミニサイズ版。
そうでなくとも、一番浮いてる感じはします。
本当、なんでコアクラスで出したんだろう?
TL メガトロン(エネルゴンユニバース) レビュー | 退屈と惰性と改弐 (ameblo.jp)
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以下、画像
可動性は悪くないのですが、少々クセがあります。
先に触れている通り、腕部は基本的に根元でしか動かせません。
しかし、変形都合もあって上方への跳ね上げが可能。
頭部と腰部は前後方向にスイング。頭部は回せる一方、腰部は回せません。
脚部は左右方向への開脚もできますが、足首が前後スイングしかできないため、自立はやや不安定です。
立て膝はこの通り綺麗に決まります。
背中には武装取り付け用の3㎜穴が2つありますが、それとは別のスタンド用の穴はなし。
画像では武装の隙間にスタンド支柱を挟んで浮かせています。
小さく軽いからこそできることですね。
しかし腕部の跳ね上げ、脚部の可動と相まって標的に飛びかかるようなポーズが似合うんだよなぁ。
ラヴィッジと一緒に。
コンビでの活動も多そうな1人と一匹。
ラヴィッジの背中の3㎜穴にランブルの連結武装を取り付けての狙撃任務イメージで。
騎乗もぴったりのサイズ感。
こちらは上司からお預けを食らった状態ですね。
頭部と腰部のスイング可動で匍匐姿勢もできるランブル。
サ「ランブル、ラヴィッジ、イジェ~クトッ!
やっぱりカセットロンといえばイジェクトシーンですよ。
サウンドウェーブの顔隠れちゃってるけども・・
このデザインでレーザービークも来てほしいなぁ。
コンセプトアートあるのかな?
プライベートは部下を甘やかしてそうなサウンドウェーブ。
というか、たぶんほぼペット扱いでしょう(笑)。
そして部下に操縦されたり・・
色味のせいで一体感がすごいですが・・
サ「ランブル、ラヴィッジ、オプティマスを殺せ!
サ「いや、じゃれついてるようにしか見えんな・・
仲良しか・・!
第182回、うちのコ可愛い選手権!
う~ん、可愛さではアニメ版の価値かな?
でも今度スチールジョーが単体コアクラス(オマケ付き)で来るので、ラヴィッジももう一回・・という願望もありますね。
だってこれジャガーというよりクマだもん・・
以上、“SS ランブル(バンブルビー版)” でした。
バンブルビー版のカセットロンがラヴィッジだけでは寂しいとは思っていましたが、まさかコンセプトアートとして描かれただけの、劇中未登場キャラがスタジオシリーズ化されるなんて想像もしていませんでした。
いや、先に実際出てるキャラを出せよ・・と思う一方で、BBデザインのディセプティコンをもっと見たいという気持ちもありましたし、なによりカセットロン好きなので個人的は嬉しいところです。
もうすぐメガトロンも来ますね。
あの当時、彼はいったいどこでなにをしていたのか・・
しかしまぁ、そうですね。
カセットロン1体でコアクラスという商品展開も、まさにBB ラヴィッジが最初でアニメ版のランブル、フレンジー、そして今回のBB コンセプトアート版ランブルと続き、今度スチールジョーが来るわけで・・全部スタジオシリーズなんですが、やはりほかのコアクラスアイテムと較べて小さいので、割高に感じるのは正直なところ。
アニメ版についてはランブル、フレンジー、そしてスチールジョーにも大きめのオプションが付いてきますし、BB ラヴィッジにもサウンドウェーブ用の追加パーツが付いてくるので多少納得感(?)はあるのですが、今回のBB ランブルは個人の武装だけ、しかも本体もかなり小柄なので・・なかなかねぇ。
カセットロン好きの僕でも、これ1つで2,000円かぁ・・と思ってしまいますからね。
でも、小さくともよく動きますし、塗装も細かく、手が込んでいるのは確か。
人型から各部を折りたたんで縮めていくような変形も気持ちがいいです。
とはいえ、やはりとくに知らない人が気軽に手に取れるものではないですよね。
あ・・そもそもトランスフォーマー自体がそういうものか。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。