今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、

“SSー123 モホーク” です。

 

 実写映画第5作、“トランスフォーマー/最後の騎士王” に登場したディセプティコンの兵士、

“モホーク” が、

スタジオシリーズ コアクラスで発売されました。

 

 なかなかスタジオシリーズ化の機会が回ってこない最後の騎士王登場キャラですが、ディセプティコンのトップバッターがまさかのモホークとは・・

 映画公開時にもトイは発売されていないので、今回が初立体化ですよ。

 てっきり三部作で終了だと思っていた実写トランスフォーマー。

 第4作のロストエイジではオプティマスとビー以外のオートボット側レギュラーを一新してある意味仕切り直しのような格好になり、続く最後の騎士王ではおおよそその編成で続投というかたちになりました。

 まぁ、物語としてはディセプティコン以外に第3勢力としてクインテッサが介入したり、オプティマスが闇堕ちしたり、アーサー王伝説と絡めて大昔から人類とともに戦ってきたトランスフォーマーがいたりと、なんかもういろい詰め込み過ぎて収集つかなくなった感じでしたが。

 そんななか、復活したメガトロンがTRF(Transformers Reaction Force)と取引して投獄されていたディセプティコンたちを解放させ、配下に加えるくだりは・・ギャグシーンのつもりだったんでしょうかね?

 あそこで知った名前が出てくればワクワクもしたんでしょうが、実際は聞いたことのない名前ばっかりで(1人だけ知ってる名前もいましたが、出自とは全然違う見ためだし)、おまえらいつどこでなにして捕まったんだよ? という感じでした。

 今回のモホークも、そうして解放されたディセプティコンの1人。

 とくに異質なビジュアルで、さぞがし見せ場もあるんだろうなと思ったのですが・・

 レビューしていきます。

 

ディセプティコン モホーク

 カエルのような顔付きにモヒカン顔がトレードマークの、メガトロンが最初に釈放を要求したディセプティコン。

 ほかのディセプティコンの釈放には、TRFはなにかと条件を付けましたが、彼のときはとくになにもなく、素直に釈放したことからさほど脅威とは思われていなかったのかな?

 実際、ほかのディセプティコンと較べ小柄で、戦闘力はそれほどではなかったようで・・庭宇過激チュじゃまともに戦ってないし。

 凶暴ですが落ち着きがなく、お喋り。

 バイクに変形します。

 当初は、かつて仲間だったらしいドリフトとの一騎討ちシーンも予定されていたそうですがカットされ、劇中ではバンブルビーの銃撃で頭部以外を破壊されて死亡(?)というかたちになりました。

 

ロボットモード

 飛び出した目玉と大きな口、カエルか、あるいは魚のような顔付きにモヒカン頭という唯一無二のビジュアルが忘れられないインパクトだったモホーク。

 華奢なボディライン含め、おおよそ劇中のイメージが再現されていると思います。

 実写ディセプティコンには異形デザインが多いですが、また違ったベクトルで初見は新鮮でした。

 もう少し出番があればなぁ・・

 全身に散った緑と白のペイントもほぼ劇中通りに再現されています。

 胸部の装甲部分はわかりにくいですが成型色よりも少し暗いシルバーで塗装されています。

 脚部のシリンダーとか、けっこう細かいところも塗装されてますね。あまり精度は良くないですが。

 

 頭部アップで。

 真正面から見ると見事に目玉が飛び出しています。

 愛嬌のある顔付きだと思ってましたが、アップで見るとやっぱり気持ち悪いな(笑)。

 

 口は開閉。

 実際には頭部のほうを上げる仕様。

 歯はゴールドで塗装されていますが、やはりはみ出しや塗り残しがあってあまり綺麗ではないですね。

 まぁ、これくらいはマーカーでリタッチすればいいか。

 また、名前の由来にもなっているモヒカンですが・・さすがにサイズや強度の問題もあって一体成型になっているので魚の鰭

にしか見えません。

 それに劇中だと緑色だった気がするんだけど、成型色のシルバーのままですし余計に。

 

 説明書や公式ページではとくに言及されていませんが、頭部は取り外すことができます。

 劇中の最期の姿を再現するためのギミックですね。

 胴体とは5㎜軸で接続されています。

 頭部側に軸があったほうがなにかと遊べたかもしれませんが・・まぁこれはサイズ的な制約というところでしょうね。

 それとも頭部にブーストエフェクトを付けるためか?

 

 ビークルの前輪および後輪の位置はさすがに劇中デザインの完全再現とはいかず、それぞれフレーム状のパーツで肩付近に配置するかたち。

 とくに固定されないので、雰囲気でよさげな位置に動かしましょう。

 保持力はそれなりにあるので、へたることはないと思います。

 前輪と後輪とでホイールのかたちが違うンですね。太さも微妙に違っています。

 

付属武器

ナイフ

 ナイフ使いという設定ながら劇中では使用されることのなかったナイフが付属。

 3㎜軸での保持になります。

 非使用時は腰裏にマウント可能。

 刃の右側にあるコの字ジョイントで腰部のダボを挟んで固定します。

 

ビークルモード

 コンフェデレート・モーターサイクルズ社のP51コンバットファイターにトランスフォーム。

image

 今回はとくにライセンスは取得されておらず、コアクラスということもあって再現度は微妙なところですが、まぁ雰囲気は出てるんじゃないかと。

  スタンドなしで自立できます。

 ロボット時に目立っていたペイント部分はほとんど隠れるようになってますね。

 横から見るとハンドルが全然目立ちません。

 それと、真ん中付近にロボット時の顔が埋まってるのが面白い。

 ちなみに劇中では走行時にホログラムで搭乗者を再現していいましたが、本人はそんなこと気にするような性格に思えないけど・・メガトロンから、あまり目立つなと釘でも刺されたのかな?

 

 ナイフは車体右側面にマウント可能。

 一応、スタンドの役割も兼ねているのだと思います。

 でも、べつになくても自立できるのは先に言った通り。

 

 なお、コアクラスとしても今回のモホークのビークルモードはかなり小さく、同じコアクラスのロボットモードを乗せると幼児用バイクのようになってしまいます。

image

 まぁ、ノアはでかいけどね。

 

中台紙の背景はオートボットたちが潜伏していたジャンク置き場かな。

image

 ここへの襲撃から逃げたオートボットを追跡・・で激しいバトルを予感していたのに。

 実に呆気なかったですね。

 

比較画像

 同じコアクラスでバイクに変形するSS アーシー(ビー覚版)とロボットモードで。

image

 女性型のアーシーよりもさらに華奢ですが上背もあるモホーク。

 最後の騎士王に登場するディセプティコンでは最小サイズのゆえに多少マスコットキャラっぽい印象もありましたが、同じくらいのサイズで並ばせるとけっこう怖いですね。

 

 ビークルモードでも。

image

 意外や、こちらではモホークのほうがアーシーよりも一回り近く小さくなりました。

 モホークがかなり縮むんですよね。

 実際のサイズ感とも合ってさそうですが・・どうなんだろ?

 

SS アーシー(ビースト覚醒版) レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

 

 対戦相手(戦ってないけど)のバンブルビーとロボットモードで。

image

 最後の騎士王版はまだスタジオシリーズ化されていないので、スタジオシリーズ開始前に日本独自仕様で発売されたムービー・ザ・ベスト(MB)版のビーと。

 サイズ感はわりといい感じなんじゃないでしょうか。

 まぁ、ほとんど接触してないから実際どんなものだったのかよくわからないんですが・・

 

 ビークルモードでも。

image

 こちらもわりといいサイズ感のように思います。

 それにしても、MB版ビーも久々に触ってみましたが、十分いい出来ですよね。

 最新のスタジオシリーズアイテムともさほど遜色ないと思う。

 

MB ウォーハンマー バンブルビー の レビュー - 退屈と惰性と (weebly.com)

 

以下、画像

 腰が回りませんが、総合的な可動性は十分だと思います。

image

 ただ、足首がボールジョイント接続のくせに柔軟性に乏しいうえ踵がないデザインなので、自立しにくい場面が多いですね。

 

 立て膝は綺麗に決まりますし、正座もいけますね。

 膝が見ため通りに二重関節ならなおよかった・・

 肘は二重関節で深く曲げられます。

image

 変形都合で頭部(首)前後に動かせるので匍匐姿勢で顔を上げることも可能。

 なんかこのまま肩のタイヤで走れそう・・

 

 走るモホーク。

image

 アクションポーズで自立させにくいので補助にすたんどを使いたいところですが、生憎とスタンド用3㎜穴もありません。

 ただ胴体背面はがっつり肉抜きされているのでスタンド支柱を突っ込んで支えるくらいはできます。

 同様にして跳躍ポーズも。

image

 細身でナイフ使いというとコルレルを思い出しますね。

 モホークも本気で戦っていたら・・

 それにしても、ずっと口開いてるなこいつ(笑)。

 

 背中のタイヤを武器っぽく動かしてみたり。

 これけっこういいな・・

 

 VS バンブルビー。

モ「オートボットは皆殺しダー!

モ「あ、ヤバ・・

モ「ギャー!

モ「あぁ~ん、そりゃねぇぜ・・

 とまぁ、一発でやられるにしても叩く素振りくらいは見せてほしかったもの。

 実際にはメガトロンとはぐれてうろついていたところを、物陰に隠れていたビーに撃たれて終わり、でしたからね。

 まぁ、明確な死亡描写なかったので、ひょっとしたら生き残ってたのかも。

 

バ「モホーク、盗ったどぉ~!

image

オ「日本のバラエティからネタを集めるのはもうやめろ!

 

 以上、“SS モホーク” でした。

 

 本当、まさかの初立体化(非正規除く)でしたね。

 まだオプティマスもビーも、メガトロンも最後の騎士王版はスタジオシリーズ化されていないというのに・・

 しかし、最後の騎士王、登場キャラ数はけっこう多いので、そういう意味ではまだまだスタジオシリーズにはネタが残ってるんだなよなぁ。

 ただ見せ場のあるキャラは本当に限られてるから・・

 今回のモホークそのたの釈放ディセプティコンたちだって、前半でもう出番終わりですからね。

 人間だけのシーンのなんと多いことか。

 さて、そんな少ない出番で、活躍らしい活躍もなかったモホークでしたが、そのわりにはそこそこしっかり作られていましたね。

 ロボット、ビークルともにサイズ問題との兼ね合い(ビークルに関してはライセンスとってないことも)あり、ビジュアル面は完全再現とまではいきませんが、特徴は十分押さえられていると思います。

 可動性もよいので、劇中で活躍できなかったストレス発散もできますね。ただ自立させにくいですが。

 そしてなにより、頭部分離ギミックが嬉しいですね。

 なんでそこに説明書でも公式の紹介分でも触れないのか・・?

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を