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 今回のレビューは、トランスフォーマー レガシーより、
“TLー60 メガトロン(エネルゴンユニバース)” です。
 
 “トランスフォーマー エネルゴン” に登場するディセプティコンの
“破壊大帝 メガトロン” が、
レガシーのコアクラスで発売されました。
 
 日本で言うところの、“トランスフォーマー スーパーリンク” に登場する “デストロン破壊大帝 ガルバトロン” ですね。
 エネルゴンユニバースからのレガシー参戦は初。
 当人のリメイク自体、たぶん初めてのことだと思うのですが・・なんでコアクラス?
 いわゆるミニサイズ版は初代G1キャラだけでいいんじゃないかなぁ。
 9月にビーストマシーンズ版のチーターも出ますけども、なんなんでしょうね? ある種の観測気球みたなものなのかな?
 評判がよければほかのキャラ含めての通常サイズでのリメイクも考える・・みたいな? わかりませんけども。
 だとしても、今回はせめてこのあとにエネルゴン オプティマスもコアクラスで出してくれないと・・ほかのミニサイズ版とも絡ませようがないですよ、このメガトロンは。
 先月のシルバーボルトから、レガシーも3年め、レガシー ユナイテッドとなったわけですが、ちょっと迷走している感じがしないでもない。
 いろんな作品からキャラを摘まんでリメイクすること自体は悪くないと思うんですが、その選択基準が謎ですね。
 思いつきでやってるのかな?
 それでもまだ、新規でしっかりリメイクしてくれるのなら歓迎ですが、雑なリデコもちらほら出てきてるし・・
 無印のときのエナジョンウエポン、エヴォリューションでのエヴォフュージョンといったシリーズ共通ギミックも、今回は特にないみたいですね。
 まぁ、先の2つもたいしてウリになるようなものでもなかったですが。
 ともあれ、レビューしていきます。
 
ディセプティコン 破壊大帝 メガトロン
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 前作アルマダ(マイクロン伝説)においてユニクロンに吸い込まれて行方不明になっていたメガトロン画、10年の時を経て復活した姿。

 ユニクロンのエネルゴンを吸収したことでパワーアップしたものの、その副作用なのか、以前のような思慮深さはなくなり、直情的な性格になってしまったのは、まさに初代アニメのオマージュですね。

 名称こそメガトロンのままですが、デザインも初代ガルバトロンがモチーフになっています。

 のちにスーパーエネルゴンの力でさらにパワーアップし、そこで名称もガルバトロンに変わります(日本ではガルバトロンG(ジェネラル)に)。

 

ロボットモード

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 コアクラスなので小さいですが、おおよそ本来のデザインは再現されている感じです。

 しかし、以前の姿(アルマダメガトロン)とはまったく違いますね。

 王冠を被ったような頭部デザインや、曲線主体で全体に太ましいボディラインなど、完全にガルバトロンのイメージです。

 色はシルバーメインでメガトロンっぽい気もしますけどね。

 構造的にはかなり簡素で腰は回らず。背面も折りたたまれた機首や脛の裏側などはガッツリ空洞になっています。

 膝以外の間接もボールジョイントですね。

 

 バストアップで。

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 先にも言いましたが頭部のデザイン、それに胸部や腹部も完全に初代ガルバトロン。

 ちなみにパワーアップ後はメインカラーが紫になり、名実ともにガルバトロン感がより強まります。

 うちに来たヒトはちょっと右目に塗り残しがあって、なんか涙袋があるように見える・・

 

 背面のウイングは根元部分でのみ可動。

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 中ほどでも動きそうなデザインですけどね。

 

付属武器

キャノン砲

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 両肩に装備されるキャノン砲。もっとちゃんとした名称があるんでしょうか?

 オリジナルトイではクリアグリーン成型だったようですが、今回はコスト的に無理だったようで、淡い黄緑成型のパーツになっています。これもなかなか綺麗でしいですね。

 ビークルモードからロボットモードに変形する際の可動ギミックは、2箇所に3㎜軸を付けることで差し換えで再現。

 結果として手持ち武器とすることもできるようになりました。

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 また、砲口先端も3㎜軸になっています。

 

メガランチャー

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 単体でも自走する砲台・・とういうかほぼ見ためはほぼ戦車ですが。

 こちらも砲口先端は3㎜軸になっています。

 前腕側面に装備可能。

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 接続は5㎜軸ですが、本体側に軸があるという珍しいパターン。

 

メガスパークブレード

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 オリジナルトイでは展開ギミックがあったようですが、今回はメガランチャーの後部に最初から突き出してますね。

 せめてブレードだけでもグリーンで塗装・・いや、それだとランチャー時点で目立って仕方ないか。

 ないものとされなかたっただけマシという気もします。

 

ビークルモード

 SFジェットにトランスフォーム。

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 本来はガンシップとも言われる大型のジェット機なんですが、まぁ今回はサイズ的にドローンみたいな感じですね。

 そう思うと鳥の顔っぽい機首デザインがなかなか可愛い。

 変形パターンはおおよそオリジナルを踏襲しているようですが、サイズのせいでクリアランスを確保できなかったのか、前腕の処理が雑・・

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 ただ上向きに曲げるだけでとくに固定もされず、拳も丸出しです。

 ウイングで隠れるからまぁいいか・・となったのかな。

 

 引っ繰り返すとすごくシンプルな変形であることがわかります。

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  わざわざ裏返さなくてもわかるか。

 なお、ビークルモードで飛行シーンを再現できるようなスタンド用の穴はありません。

 コアクラス ジェットロンでは機首の裏側に3㎜穴があって、ロボットモードでもスタンド穴として使えましたけど、なんで今回はそれに倣わなかったの?

 

 メガランチャーはビークル天面にマウント可能。

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 ダボ接続で、前後向きを変えることはできません。

 ウイングごと180度回転はできますけどね。

 

 ちなみに今回ハイパーモードへの変形は、ロボット、ビークル両モードでオミットされています。

 

比較画像

 TL メガトロン(アルマダユニバース)とロボットモードで。

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 ユニクロンの力でパワーアップどころかめっちゃ小さくなっちゃってる・・
 実際のところ、エネルゴン メガトロンを通称サイズでとなると当然リーダー・・いや、コマンダークラスでないと無理そうですね。
 
 ビークルモードでも。
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  右側は完全にドローンだわ。
 
 
 KD ガルバトロンとロボットモードで。
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 本体のデザインはかなりそのままですね。
 アルマダメガトロンは全然初代の雰囲気ないのに・・

 

 変形して。

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 こちらはまったく別物。

 

KD ガルバトロン レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

 

以下、画像

 可動については、腰が回らないのと、デザインの制約もあって肩周りがやや窮屈ではありますが、まぁコアクラスだし、こんなものかなという感じ。
 それよりも自立がちょっと不安定ですかね。踵は長めに確保されますが、足首が動かないのでしっかり接地はしにくいですし、なによりウイングと機首を背負う格好なので後ろに倒れやすいです。

 先にも触れましたがスタンド用の3㎜穴もないですしねぇ・・

 立て膝は綺麗に決まります。

 

 メガスパークブレードで。

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 本来的には奥の手みたいな感じだと思うのですが、今回はもう丸見えだからなぁ・・

 装備位置が前腕固定なので、肩のキャノンやウイングと干渉して取り回しも悪いです。

 

 スタンド穴・・はないので適当に引っかけて飛行イメージ。

 ここへ来て3㎜穴開けないのはどういうつもりなのかな?

 そんなに大変なことじゃないと思うんだけど・・

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 ビークルモードの場合は、キャノン砲の3㎜軸がスタンド用に使えますね。

 3㎜軸同士を繋げるジョイントがあればオーケー。

 

 かつての自分を模した大型戦車に乗り込むメガトロン・・

 逆にシールドにされるメガトロン・・

 まぁ、サイズは違ってもそれなりに絡めて遊べるか・・

 それもマルチユニバースならではというところですね。

 

 以上、“TL メガトロン(エネルゴンユニバース)” でした。

 

 まぁ、良くも悪くもミニサイズ版なので、出来はそれなりです。

 これまで初代G1系と実写系しかなかったので、ある意味新鮮味はありますけど、なんで作った? というのが正直なところ。

 まぁ、コアクラスとしては武装が豊富ですし、シンプルな変形で恰幅のいいロボットからスタイリッシュなSFジェットに変形できるので、案外よく知らない人にとっては手に取りやすいかもしれませんね。

 ただ、やっぱり相手は欲しいよね。

 ひょっとして、エネルゴン オプティマスの各種合体形態を手軽に再現するためにコアクラスを基本とするなんてことは・・

 そのために先にとりあえずメガトロンを出した?

 それはそれでアリかな? と思ったりもしますが、はたしてどうなるか・・

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。