「干支」は普通「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」のことを表しますが、厳密には「干支」は「干」と「支」でできています。
そして、この「干」と「支」は方角も表していて、最近は十干の方角について書いています。
十干というのは「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」の十文字のことです。
十干の「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」は「鬼滅の刃」で鬼殺隊の序列にも使われていたので覚えている方もいらっしゃると思います。
この「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」はそれぞれ方角があるのですが、このなかで2つだけちょっと特殊なのがあります。
それは「戊」と「己」です。
十干の「甲乙丙丁庚辛壬癸」の8つは陰陽五行論でいうと、木火金水に当てはまるため「東西南北」の近くの方角に当てはまります。
陰陽五行論では
「木」は「東」
「火」は「南」
「金」は「西」
「水」は「北」
になります。
以前も書きましたが十干も陰陽五行論の性質をもつので
「木」は「甲乙」で「東の両隣」
「火」は「丙丁」で「南の両隣」
「金」は「庚辛」で「西の両隣」
「水」は「壬癸」で「北の両隣」
というふうになります。
それで、「戊」と「己」ですが、この2つは陰陽五行論では「土」の性質です。
「土」は方角でいうと「中央」になります。
真ん中です。
もともとは「皇帝」の座すところでもあります。
なので、「戊」と「己」は単純に「東西南北」の間のどこかという感じにはなりません。
では、どこに位置するのか、詳細は明日のブログで書きます。