こんにちは!

心理カウンセラーの井上太一です。

 

 

 

数日前のことですが、こんな記事を見ました。

↓↓

ブラック上司「昔はOK」「今はアウト」取りがちな態度とは!?

 

自覚なく各種ハラスメントをやってしまう上司のパターンを紹介する記事でした。

 

 

「アウトな態度をとらないための3つのコツ」として、

① フィードバックをもらう

② 労務部に質問する

③ セミナーへ行って学ぶ

 

…という3つが軽く紹介されているだけでしたので、個人的にはもう少し深掘りした記事を好みますが、

 

「一部の上司に見られるアウトな態度、5種類を紹介!」のくだりは面白く読ませていただきました。

 



 

 



 

ぼくはこういうハラスメント上司よりも、

ハラスメント上司によって追い込まれ、メンタル不調に陥ってしまった部下の方々とお会いする機会が多いです。

 

 

例えば、「休日に仕事の電話がかかってくる」というのは、カウンセリングでもよく聞きますね。

 

 

「それって、休日に連絡してくるようなコトですか? 明日にしてもらっていいスか?」

――と、ぼくだったら主張しますが、職位が上の方に対してこういうことがなかなか言えない方もいらっしゃるわけです。

 



 

 

 



うつ病で休職中にもかかわらず、毎日(!)メールでの報告を強要されているという方にもお会いしたことがあります。

 



ここまでくると、嫌がらせ、もしくは自主退職に追い込みたいためだけとしか思えません。憤りを覚えます。

 



業務をお休みされている方に対して、一体何を報告させるというのでしょうか。

  

 

また、こうした意味不明かつ理不尽な要求を突っぱねることができない方も、とても多いという印象を持っています。

 

 

 

 

 

 

結果として、その部下の方は毎日メールを会社に入れるわけですが、

 

その数時間前からどんどん気もちが落ち込んでいき、中には動悸や過呼吸といった症状まで出てしまうという方もいらっしゃいました。

 

 

 

上記のケースは意図的な悪質さを伴っていますが、

 

中にはまったく悪気なく、それがハラスメントであるという認識がなく

「体調はどうですか?」といったメールやらLINEを送りつけてくる上司もいるようです。

 



 



 

上司は心配してメールを送ってくる

しかし、受ける部下の側からすると、それは単に「会社からのメール」に他なりません。

 



メールの着信音がしただけで軽いパニック症状になってしまう方にもお会いしたこともあります。

 

 

 



 

冗談のような本当の話ですが、

カウンセリング中に、相談者さんのスマホのメール着信音が鳴ったことがあるんですね。マナーモードにし忘れていたようです。

案の定、上司からのメールでした…。

 

 

しかもその方の場合は、会社から貸与されてスマホではなく、プライベート用のスマホにわざわざ転送設定をかけていたのです。

 



で、ご本人の了解を取って 送信されてきたメールを見せていただいたのですが、



「ご体調はどうですか?」的な、

言ってしまえばどうでもいい内容なわけですよ。

 

 

 

 

 

 

その相談者さんには、以下のようなことをお伝えしました。



① 今この場で、メール転送設定を解除してください。

 

② 上長からのメールが毎日送られてくる現状を労務担当に報告し、やめてほしい旨を伝えてください(あなたは休職中なんですから)。

 

③ がたがた言うようでしたら、労務担当者にぼくが会いに行きますから、あなたは安心してメールを無視してください。

 

 

 

 

 

 



 

上司にしてみると、

 

部下がメンタル不調に陥って休職してしまった

↓

マネジメント能力不足を問われる事態になっている

↓

自分の立場を守るためにも早く復職してほしいが、どんな様子なんだろうか…?

 

…ということでメールしてきているケースが少なくないようです。

 

 

 

言い方はアレですが、

休職しているさなかに、こんなのに付き合う必要はありません。

 

 

それで気もちが落ち込んでしまい、治療や回復の妨げになるなんて ナンセンスの極みです。

 



 

 

 

 

万一、どうしてもメールをチェックしないといけない立場におられる方に対しては、



●毎日決まった時間(例えば夕方4時など)に「一度だけ/5分だけ」チェックする。

 



●返信が必要な場合は、関連する方や労務担当者に「CC」をつけて返信する。

 



●「返信の返信」は割り切って無視する→翌日の処理に回す。

 



●メールチェックが終わったら、頭を切り替えるための簡単なエクササイズ(→その方に合ったものをお伝えしています。過度な運動ではありません、念のため)をやってください。

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・

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といったアドバイスをさせていただくこともあります。

 

 



 

 

 



あと、けっこうな頻度でお聞きするのが、



「うちの会社は体育会系なんで、そういうのを断ったら大変なんです…」ということです。

 

 

 

体育会系というくくりそのものがかなり曖昧ではありますが、

 

体育会系 イコール 理不尽なことが許される

 

――という認識を改めない組織ならば、転職も視野に入れてのカウンセリングに発展していくことも、これまで結構ありましたね。

 

 



 

 

 

 

 

理屈が通らない、もしくは理不尽な上司・組織に困っている方。

 

それによってご体調を崩してはなんにもなりません。

 

早目にご相談いただければと思います。

 

 



 

 

 

 

では、今日はこのへんで。

お読みいただいて ありがとうございました。

 

 



 

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この記事を書いているのは…

 

井上 太一(いのうえ たいち)/ 心理カウンセラー

 

 

 

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