2番目の客を納得させる為、1番目は無料にしていることを言ってしまった玉井実太緒(タマイ ミタオ)。
すると、たちまち実太緒のラーメン屋は1番目に並ぶと無料になるということをSNSで拡散されてしまい……
とうとう1番目に並ぼうとする者がたくさんやって来て、
「オレが先だ!」「いや、俺だ!」
争いにまで発展してしまう!
「危ないですから争わないで~~💦」
実太緒はいさめようとするものの……
「何でオレが直に聞いたのにこんなことになってんだ!」
昨日の2番目の客があまりの人の多さにそして、1番目を争っているのを見て驚いていた!
それはあんたが堂々と大きな声で抗議的なことをするからだよ!
実太緒は心の中でツッコんでいた。
そして、この有り様を見てどうしよ~~となっていると、
その争いをすり抜けるようにひとりの女性の客が1番に実太緒のラーメン屋の入り口から入ってきて……!
あ、この人、最初に来た人だ。
実太緒は覚えていた。
客が次から次へ来たきっかけになった……忘れもしない。
「いらっしゃいませ~~」
実太緒が声を発した。
途端、争っていた者達は一斉に中を見ると、
「クソ~~やられた~~」
となり、次々とあきらめて中へ入りはじめた。
おかげで争いも止まる。
「助かりました」
実太緒は1番目の客で入った女性に声をかけた。
女性はニッコリ笑む。
なぜか実太緒は頬が赤らんだ。
わ、ヤベ、オレもしかして……!?
実太緒は、そう…1番目の客の女性に一目惚れしてしまった。
そして実太緒は、
「好きになりました、オレと結婚してください」
水を出すといきなり突然、他にもたくさんの客がいるというのに付き合うことを通り越して、実太緒は事もあろうことかプロポーズしてしまった!
まわりの客は驚きながら、事のなり行きを静かに見守りながら……
満場一致でこの件は断られるだろうと思っていたが……
実太緒から突然のプロポーズを受けた女性は、
「はい、わたしでよければ」
おお~~~~~~‼️
客達は驚がくと感嘆な声を発した。
そうして、その後はきっとみんな何で~~? まさかウソでしょ~~? となったはず……
とにかく、その女性はためらうことなく実太緒のプロポーズを受けてまさかの本当に結婚することになり、実太緒のラーメン屋はますます繁盛していった。
ということはやはり……その女性は……実太緒の妻は……!
続き