節分、封印を解く《魔界編》③元来た場所は封鎖されて… | いろいろしぃーのブログ

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前回分



そして、今回は魔界に来てしまったことを首領の羅門に話すと……

「何だと~~裏鬼門に向かってふ菓子を食べたら、こちら側に吸い込まれただと!?」

名二茂 鴨生(ナニモ カモオ)とカケルは静かにうなずく。

「しかも黄邪鬼が用を足しているところへ通じていたとな!」

羅門は驚がくして大きな声で説明的に話した。

「首領~~、大きな声で言うの止めてくれよ~~」

黄邪鬼は恥ずかしがる。

「よし、通じていたところへ行ってみようではないか」

羅門はそう言うと、手つなぎ鬼の審判は赤邪鬼に交代した。



「みんな元気?」


カケルは羅門に尋ねると、

「おお、元気だとも、黒邪鬼は相変わらず飲んだくれているがな…」

羅門はサラッと言う。


あ、やっぱりと鴨生は思った。


「黒邪鬼さんは普段、何してるんですか?」


「あぁ、あいつは地獄へ行って地獄米を作っている」

「ええっ、地獄!? てあの地獄! しかも農業……

「すぐ、隣りにあるのだ」

「ええ!?」

そんなすぐ近くにあるんだ……


鴨生は何が何だか状態。


「そこに扉があるだろう? そこからすぐ地獄へ行けるぞ、行ってみるか?」


羅門はいきなり扉を開けようとしたので、


「やめて、やめて~~!」


慌てて鴨生は羅門を制した。


「そうか、まー今はお前達がやって来たところへ行ってみないとな…」


鴨生はホッとしてトイレへ向かう。


そして黄邪鬼が入っていた個室へ入ると……


「うわ、ただの壁になってる!?」


そこは空間もトンネルも既に消えていた。


「どうしよ……」


鴨生は途方にくれる。


そして羅門はしばらく考えると、


「やはりこれは地獄へ行き、えん魔大王様に会わないとならんな、よし、さっそく会いに行こうではないか」


羅門の行動力は相変わらず凄かった。


「そんな~~……」


こえ~~よ~~。


鴨生は仕方なく先程の扉までみんなと戻った。



「あのー、えん魔様に会わないで他に帰れる方法なんてあったりは……?」


「否っ!」


デターーー‼️ 久しぶりに羅門の否定の言葉を聞く。


羅門がそう言ったら曲げないという……


「大丈夫だ、オレも一緒に行くから」


黄邪鬼が鴨生の肩をポンと叩いた。


「黄いちゃん、ありがと…」


そうね、居ないよりましか、心強いかは判らないけど。


「ボクも行くから!」


カケルはなぜかニコニコしていた。


「あのえん魔様だよ! 怖くねーの? カケル」


鴨生はたじろぎながら聞くと、


「ううん、チョー会ってみたい!」


カケルは好奇心でいっぱいだった。


若さって素晴らしい!


(鴨生も一応若いんだけど…アラハタ)


「よし、行くぞ」


羅門はそう言うと重たげな扉をギギギ……と開けた。


わ~~アディオス……


鴨生はなぜかスペイン語を心の中で呟いていた。



続き