前回分
黒いこだぬきと、白い耳の垂れたウサギのMッフィはなんとお互いの口を交換してしまいます。
2匹の性格は全く大逆転してしまいました。
次にこだぬきとMッフィが出会ったのは、
「モモンガ~~‼️」
となぜか叫びながら目の前を飛んでいるモモンガを見かけます。
なので思わずこだぬきの口になったMッフィが、
「モモンガさ~~ん、どうやったらそんな風に飛べるの~~~~凄いね~~ガハハハハ……!」
大きなガサツな声でモモンガに声をかけます。
「それはね、前足と後ろ足の皮を広げるからだよ~~近くで、見せてあげるよ~~せーのモモンガー!」
するとモモンガは一旦木に移ると、こちらに向かってなぜかモモンガと叫びながら飛んできました。
「わ~~凄~~い! 思っていたより速~~い‼️」
どんどんモモンガはこちらに向かって勢いよく飛んでくるので……
こだぬきは焦ります!
「わ~~ぶつかる~~!」
こんな鬼気迫る時でもこだぬきのバッテンの声は小さいです。
そしてモモンガはこだぬきの顔のスレスレを飛んでいくと、なんとこだぬきの口についたMッフィの口がモモンガのお腹にくっついてしまいました!
「あ~~私の口が~~! 待て~~!」
Mッフィが叫びながら追いかけます!
こだぬきは何もしゃべれないまま無言で同じく追いかけました。
こだぬきはせめてMッフィから口を返して貰おうとしますが、口がないのでしゃべることが出来ません。
一生懸命追いかけると、途中木に少し引っ掛かったモモンガからなんとバッテンの口がひゅ~~んと落ちていきました!
「落ちた~~!」
Mッフィが大きな声で言います。
慌てて拾いに行きました。
なのに……
「ヤバイ! バッテンの口がない!」
Mッフィは焦ります。
しゃべれないけれど、こだぬきも焦りました。
2匹で落ちたバッテンの口を探していると、
「おうおう! どうかしたかい! 2匹さん」
なんと2匹の前に現れたオオカミのおでこにバッテンの口がついてしまい、何かかっこいい傷跡みたいになりました。
「あの~~そのおでこについたバッテン返して貰いたいんですけど~~」
Mッフィは恐る恐るお願いします。
すると、
「バッテン? そんなもんあるわけないだろう?」
オオカミは信じません。
「いや、ここにあるから~~」
Mッフィは無謀にもオオカミのおでこについたバッテンを取ろうとオオカミに近づきます。
「おうい! きやすく触ろうとしてんじゃねーよ」
オオカミは硬派でした。
「マジでバッテンついてるから傷跡みたいになってんだって、川へ行って自分の顔を見て見なよ」
Mッフィは言います。
「おい、ウソじゃないだろうな?」
オオカミは疑り深くて、
「ウソじゃないから早く見てみなよ」
相変わらずマイペースなこだぬきの口はしゃべります。
「ウソだったから、承知しないからな」
オオカミは言いました。
すると、Mッフィはとうとうブッと吹き出すと笑います。
「何がおかしい!」
オオカミは怒りはじめました。
「え~~承知しないって~~死語~~、そんでそのおでこについたバッテ~~ン! ワハハハハハ……‼️」
元々、こだぬきが笑い上戸だった為、Mッフィももの凄い笑いだします。
「コノヤロウ! バカにしやがって! お前ら食ってやる~~‼️」
とうとう口が災いしてオオカミを怒らせてしまいます!
こだぬきとMッフィはどうなる⁉️
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