間引き⑪3人目は… | いろいろしぃーのブログ

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前回分



今更だけど、八住奏利(ヤスミ カナリ)と、その隣りのクラスのふたり、鬼来多陽(キライ タヨウ)と房家瑠南(フサケ ルナ)は中学から友達で、


そして同じ高校になるが八住だけ別のクラスになってしまった。


なのでグループメッセをすることになったが、そこへ多陽がいろんな人を招待してしまい……



てことも伊達省我は後から知ったことで……



そして本編。


「ねえ、誰かいない? 死んで欲しい人」


八住は吹っ切れたように房家にあからさまに言った。


「何突然、怖いんだけど……大体、多陽が亡くなったばかりなのに……」


房家は戸惑う。


そして、


「まさか、多陽のこと……あんたが何かしたの?」


 意外と房家は勘が良い。

 

 すると、


「何かって何?」


八住は笑む。


「何って……」


房家は固唾を飲む。


「多陽が死んだのって……奏利(カナリ)、あんたが……?」


房家の言葉で、動揺した省我がティースプーンを落とした。


「あ、ごめん」


慌てて拾う。


「出来るわけないでしょ? 魔女じゃないんだから」


八住は言いのける。


「でももしかしたら、呪いなら出来るんじゃあ……」


「残念、呪いじゃないんだな~~ねえ、伊達君」


八住にいきなり振られて、またもや動揺してホットティーをこぼす。


「……とにかくあんた達が何かしたってことだよね?」


房家は念を押そうとするが、


「そんなこといいから、房家さん、誰かいない?」


八住は答えず続ける。


「いるか、いないかだけ答えなよ」


「それは……」


何か言いたそうな房家。


「いないなら、それでもう終わり…」


八住は席を立ちかけたところで、


「いる! ホントーに言ったとしても、私が指図したからとか誰にも言わないで?」


いきなり観念する房家。


「……それは判らないな、で結局誰なの?」


八住が問うと、


「釜木利実(カマキ リミ)の父親……かな」


と房家は答えた。


釜木利実の父親……!?


同時に、省我と八住は顔を見合わせて……



続き