間引き④雨が降らない日々、焦った末… | いろいろしぃーのブログ

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前回分



やはりあれから雨が降らない……

下手したらもう2週間は雨がない!?

これはヤバイ。

曇るは曇るけれど曇って終わってしまい、翌朝は炎天下。

どこかの県はとうとう湖やら川の水がかなり減ってしまい水不足らしい。

そして……

こうなればとりあえず1本だけ抜いてみよう!

とうとう決心する伊達省我(ダテ ショウガ)。

やっぱり最初は何も考えないで抜くしかない!

全く知らない人でお願いします!

省我はそう願ってから、目の前のど真ん中を1本引き抜く。

引き抜くと途端、抜いた苗木は無くなり……!?

引き抜いた周りも全体の5分の1程、なんと苗木が消滅する。

「てことは……5人抜き終わって成功すれば、苗木が完全に消滅するってこと!?」

一応、苗木にメッセを送ると。

苗木〉はい、その通りです。ただし、成功すればの話です。

「ん?」

省我は一瞬考える。

あ、そうだった、みんな失敗していたっけ……

何でみんな失敗するんだろう?

逆に省我は判らなかった。

すると窓の外からポツポツと雨があたりだし……

それはどんどん増えていき、とうとうザアーーと久方ぶりの雨が降りだす!

途端省我は、

「雨だあ~~~~~~!!」

と声に出して喜んでいた!

久々過ぎたのか地表の熱が蓄えられていた為、一気に真っ白なモヤがかかる。

「相当、暑かったんだな~~」

てことでホッとしたと同時に、自分は誰を間引いてしまったんだろうとふと考え込む。

とりあえず、家族は全員無事だった。

しかし、翌朝……

「おい伊達、聞いたか?」

「え、何が?」

大葉が深刻そうな顔で省我に尋ねてきて、

「うちの担任が亡くなったって…」

「ええっ!?」

大葉の言葉に省我は驚く。

次の言葉はやっぱり……

「嘘だろ?」

だった。

大葉は職員室の前を通った時につい聞いてしまったようで……

「多分、副担か他の先生が代わりにクラスに来ると思う」

大葉が言った通り、副担任の先生が来て……

「みんな落ち着いて聞いて下さい、担任の千世(センセ)かよ子先生が昨日突然亡くなりました……」

突然の訃報にみんなは動揺やらショックを受けた!

省我はただただ動揺していた。

昨日……

オレが苗木を抜いたからだ!

まさかの担任の先生を間引くはめになるとは……

がく然とする省我だった。

その内、女子の嗚咽(オエツ)が聞こえはじめて……

担任の千世先生は……クラスのみんなに好かれて良い先生だった、のに……

省我の体は次第に重くなっていった。


続き


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