コウモリ母さんの恩返し!?②願い事を言うと! | いろいろしぃーのブログ

いろいろしぃーのブログ

いいねを連続まとめてするのはなるべく3つまでにして下さい。
フォロー申請した際フォロバが欲しい方はいいね下さい。
(記事があまりなかったり何ヵ月も記事がないのにはフォロバしません)
かなり前の(1ヶ月以上)記事のいいねやコメントは不要です。

前回分、かなり年数経ちますがコウモリ現れたこで続きいきます。



コウモリを外へ逃がしたら、翌朝、コウモリの母親なるものが人間に化けて? いらないと言ったのになかなかな大きさの鍾乳石を置いていってしまい……


( 雰囲気的にはこんな感じ?)

 

日栗刷雄(ヒクリ スルオ)は困り果てるが、どうしようもなくとりあえず部屋の片隅に置いてみた。


意外と見栄えはいいかも……て何をいっているんだ!


その時、


「仕事に遅れるよ~~、あと今日、高良(タカラ)の保育園への送りよろしくね~~」


刷雄の妻、日栗詩奈(ヒクリ シナ)が不機嫌になっている。


「はいよ~~、あ~~あ、こんな時さっさと行きたい場所へ移動出来るといいよな~~」


ついその鍾乳石の前で愚痴った時だった。


ピカーン!


鍾乳石が白く光ったと思ったら、


あれ?


いつの間にか、既に刷雄は息子と共に保育園への園庭に到着していた。


「パパ、もう保育園だあ~~」


息子の高良はあまり気にせず喜ぶ。


「え、あ、そうだな~~」


あ、あれ? どういうことだ?


さっきまで家にいたのに……


瞬間移動したみたいに早く着いて?


刷雄はわけ判らない。


で息子を保育園へ送ると途端気づいた時には、


「うおっ! もう会社じゃん! 何これすげえ~~」


刷雄はひとり声をあげた。


少しの間よくよく考えると、あの重たい鍾乳石の前でさっさと移動出来ないかな~~と言ったら、確か鍾乳石が白く光って……


「それだーーー!」


刷雄は思い出した!


あの鍾乳石が願いを叶えてくれたと。



刷雄は会社から帰ってくると、鍾乳石の前に座った。


「ちょっとー! 帰ってくるなり何してんの? メ◯カ◯にでも出すこと考えてくれた?」


詩奈がため息をつく。


「いや、これは出さない! これは何でも願いを叶えてくれる石だ」


刷雄は言った。


「何バカなことを言ってんの」


詩奈はあきれる。


「いいかーじゃあ、俺から順番な、豪勢な夕飯が食べたい」


刷雄は願い事を言った。


するとやはり白く鍾乳石は光る。


「次、次、ボクね~~、サンダーレンジャーに会いたい」


サンダーレンジャー、今、OA中の人気の戦隊ヒーロー、息子の高良が大好きである。


また鍾乳石は光った。


そして、


「詩奈も何か願えよ」と刷雄。


「わたしはいいよ、バカバカしい」


詩奈は疑っていて遠慮する。


「いいから~~何でもいいから~~」


刷雄は急かす。


とうとう、


「じゃあ、誰かにこの鍾乳石を50万円で引き取って!」


と詩奈は刷雄が思ってもいないことを言い放ち、


「バッ! それだけは止めろっ!」


刷雄が止めた時は遅く、鍾乳石はやはり白く光った。


光る度に鍾乳石は小さくなっていくようだ。


願い事で消費するらしい?


そう思った時、


「ママー! パパー! 来て~~、ごちそうがたくさんあるよ~~!」


キッチンから息子の声がする。


「え?」


慌てて、刷雄と詩奈がキッチンへ向かうと、


「わあ! すげえ!」


ローストビーフやらエスカルゴやらサラダやらスープまでいつの間にか、テーブルいっぱいに豪勢な夕飯が用意されていた!


味見をすると、


「チョーうめえ~~」


ちゃんと本物の味だった!


更にピンポーンと誰かがやってきて……!


刷雄が出ると、


「こんばんは、サプライズ訪問です! モニターテレビの企画できました!」


なんと、そこには息子の高良が大好きなサンダーレンジャーがしっかりメンバー全員やってきていた!


「わ~~! 凄~~い!」


高良は大喜びで。


それを目のあたりにした詩奈は、どうしようとなるものの……


やはりだが……


「こんなところに鍾乳石が! どうかお願いします、この鍾乳石を50万円で売って下さい!


なんと番組の撮影スタッフのひとりが鍾乳石を見つけると、一目で気に入り売ってくれと言い出し……


刷雄は断るものの、まさかの現金で出されてごりおしでとうとう売ってしまうことになった。


「俺としたことが…」


刷雄は気持ち喜ぶものの……どこかで納得出来ずにいて……



そしてコウモリの母親から貰った鍾乳石は、日栗(ヒクリ)家の願い事を叶えると、最初の1/2程ぐらいに減って引き取られて行った。



続き