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そして房家天乃は現実世界では居なくなり……
矢張李々佳も同じく居なくなる。
李々佳も天乃と同じ、灰色の世界の中にいた。
「どう気分は?」
「え?」
李々佳は聞き覚えのある声に振り向いた。
そこには、
「天ちゃんも!? わたし達……どうしちゃったの?」
李々佳の目の前には、つい最近ケンカをしてしまった天乃がいて……
「……どうしたもこうしたもないから、はっきり言うとあんたはおとしめられたんだよ。
簡単に言うと邪魔だから消されたってこと」
問答無用で天乃は言いのけた。
「ウソ、ウソ、誰が? まさか……空徐君!?」
取り乱す李々佳。
「あんたはどう思う?」
天乃は無表情に問う。
「……判らない、でも……そういえば天ちゃんはどうしてここに?」
李々佳は混乱しながら尋ねた。
「私はもう帰らないからよ、自ら望んだから……」
「どうして? 旦那さんは? 娘ちゃんだって小さいでしょう?」
李々佳は驚く。
「……旦那? 娘? もう私は何も覚えてない」
「天ちゃん……」
李々佳はその言葉に衝撃を受けて、何も言えなくなる。
「とにかく私のことはいいから、自分がこれからどうなるのかの方を心配した方がいいんじゃないの?」
「私、どうなるの? 空徐君は?」
まだ李々佳は空徐伊湾のことを心配していた。
「……空徐は残念だけど生きてる、もっと残念なのは空徐の母親よ、あいつはモンスターだよ、子離れ出来ないモンスター
そんな奴とそんな母親とやっていけると思うの? 結婚出来ると思う? 一緒に暮らしていけると思う?」
「……判んない、判んないけど、いつかきっと私が諦めずに粘れば根負けしてくれると思う!」
「……ふ~~ん、そう、はっきり言うよ、空徐伊湾はマザコンだよ それでもいいの?」
「……うん、いいよ、だって、もう好きになっちゃったから後戻り出来ないもん……」
「空徐伊湾とは幸せにならない未来があっても? 他の人を探した方が幸せになると言っても?」
「……うん、どうせわたしは他の異性から好きって言われても無理だから……」
「それどうしても無理なの? 妥協出来ないの?」
「うん……」
「……そう、判った、最後に私に言うことはない?」
「何でそんなこと言うの?」
「いいから!」
「……何もないよ、ただ空徐君に会いたいかな」
「あーそー! じゃあ、あんたとはここでさようならだね」
天乃は、李々佳のその言葉で情けは一切かけないことにした。
そして、李々佳だけ残して消えていく。
「天ちゃん!?」
天乃と李々佳はそうして永遠の別れをした。
続き