市場に出回っている物は安全ですか? | 放射線被曝から子どもを守る会・多賀城

放射線被曝から子どもを守る会・多賀城

放射能のこと、当会の活動報告、行政の動きなど、身近な事を。

流通した後から、基準値超過や産地偽装が判明する例があとを絶ちません。


飼料や肥料が全国流通なため、産地が西日本の物であっても、放射性セシウムが検出されています。




「干し柿出荷自粛、要請 新基準超セシウム検出 栃木」


2012年4月25日 産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/region/news/120425/tcg12042502040000-n1.htm


那須塩原市産の干し柿から、4月に施行された一般食品の新基準値(100Bq/kg)を上回る、259Bq/kgの放射性セシウムが検出。


栃木県は那須塩原市に対し、干し柿の出荷自粛を要請。


干し柿は新基準の施行以前に生産されたもので、経過措置期間として暫定基準値(500Bq/kg)が適応されるため、政府の出荷停止命令の対象外。




「稼ぎ頭 次々出荷停止 放射線基準値、漁業にジワリ」


2012年4月16日 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120416-00000074-san-soci


新基準値施行から半月。


宮城県ではスズキが出荷停止、マダラ、ヒガンフグが出荷自粛。


福島県では全面自粛。


水産庁によると、3月31日現在の水産物、計8572検体中、500Bq/kg超は252検体、100Bq/kg超は1476検体




「蔵王の自主回収ヤーコン茶 基準150~200倍セシウム」


2012年04月15日 河北新報

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120415t13006.htm


宮城県蔵王町の農産品加工販売業「GOLDrand」が出荷したヤーコン茶から1万4970~2万290Bq/kgの放射性セシウムが検出。


同社が自主回収したが、既に消費した人も。


宮城県内のヤーコン茶の生産量は丸森町が最多で、同町産は昨年11~12月の検査で放射性セシウムが19Bq/kg検出され、生産者が出荷自粛をしている。




「かつお節用薪の灰から基準超すセシウム 焼津で昨年8月、事業所公表せず」


2012年4月13日 中日新聞

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20120413/CK2012041302000188.html


静岡県焼津市でかつお節を製造する焼津鰹節組合水産加工業協同組合と協同組合焼津水産加工センターは、昨年8月に、かつお節を作る際に燃やした薪の灰から、焼却灰の暫定規制値(8000Bq/kg)を超える最大1万3300Bq/kgの放射性セシウムが検出されていたと、8ヶ月後に発表


薪は昨年8月まで福島県会津若松産や北関東産の材木などが混在した状態で使用。


製造したかつお節の検査で放射性セシウムは検出されず、全国に流通。ただし検査の検出限界値は未記載。




「福島市のホウレンソウから規制値超セシウム」


2012年4月11日  読売新聞

http://bit.ly/IFl5XX


福島市の露地栽培のホウレンソウから、520Bq/kgの放射性セシウムが検出。


ホウレンソウは福島市内の直売所で販売。


県は福島市に出荷自粛を要請。


ホウレンソウ栽培で使う保温用ポリフィルムは、昨年3月の原発事故以降同じものが使用されており、31万Bq/kgと高濃度の放射性セシウムが検出。


県は保温材から放射性物質が付着した可能性が高いとみている。




「福島と表示、販売しづらい…鹿児島産牛肉と偽装」


2012年4月13日 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120413-OYT1T00977.htm


食肉販売業「AMMS」(兵庫県伊丹市)は、福島県産牛肉などの産地表示を偽装して販売。


同社の福田屋此花店(大阪市)は昨年9月~今年2月、福島県産約750キロを含む東北、関東産の牛肉など少なくとも1424キロについて、鹿児島県産などに産地を変えて販売。


匿名の通報を受けて立ち入り調査を行った結果、明らかに。ほぼ全量が消費。




「岩手産8割混米を「神戸育ち」と JA兵庫六甲、販売中止」


2012年4月2日 共同通信

http://www.47news.jp/CN/201204/CN2012040201001508.html


兵庫六甲農業協同組合(JA兵庫六甲)が3月中旬、岩手県産「ひとめぼれ」が8割混ざっている米を「こうべ育ちオリジナル米」の商品名で販売。


JA兵庫六甲は昨年6月から岩手県の花巻農業協同組合(JAいわて花巻)の「ひとめぼれ」を仕入れ、神戸市西区の直営店で販売しており、その一部を混ぜた。


586袋を直営店で販売。


岩手県産の米は、岩手県の検査では定量下限値20Bq/kg、JAいわての検査では定量下限値50Bq/kgで、不検出。




「福島県産の灰で製造 沖縄そばからセシウム検出」


2012年2月8日 沖縄タイムス

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-02-08_29578/


福島県産の灰を使用して製造された沖縄そばから258Bq/kgの放射性セシウム検出。


一部はすでに客へ提供。




「鹿児島湾産の養殖カンパチからセシウム検出」


2012年1月12日 株式会社いちい

http://www.ichii-yume.co.jp/2011/07/post-19.php


福島県のスーパーいちいが2012年1月12日に実施した検査で、鹿児島湾産の養殖カンパチからセシウム134が6.09Bq/kg+セシウム137が7.91Bq/kg=合計14Bq/kgの放射性セシウムが検出。


カンパチの獲れた海域が鹿児島湾なので、天然にある放射能なのか、福島から流れた(又は、飛んで来た)物なのか、又は、養殖なので餌なのか、良く調べる必要が有る。




「震災が主婦の消費行動に影響」


2012年4月20日 NHK NEWS WEB

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120420/k10014580351000.html


東日本大震災後、お金の使い方に変化があったという主婦が半数以上。


どのような変化があったか(複数回答)で最も多かったのは「食品は高くても安全なものを買うようになった」で58.2%。




「市場に出回っている物は基準値以下なので安全です」とよく聞きますが、情報が不十分な物を用心するのは悪い事なのでしょうか。


出荷自粛に強制力はありません。


基準値を超えた流通品が日本全国で発覚しているきのこ類の例は、こちらの記事 でも書きました。


今年3月までの農林水産物の気になるデータは、こちらの記事 にまとめています。基準値超過の流通品も多くあります。


苦しい思いで出荷自粛している生産者の方もいらっしゃるのに、残念でなりません。


子どもに放射性物質が含まれる飲食物を与えたくない親と、商品に放射性物質が含まれるようになってしまった生産者、どちらも原発事故の被害者なのですが…。