(また2日出遅れましたが)23日の日曜日に放送された将棋のNHK杯1回戦で西山女流三冠が、これは金星と言って良いと思いますが木村九段を破って2回戦に進みました。木村九段は(涙の)王位獲得から早5年となり、本棋戦へのB級1組在籍によるシード権も現在は失ってしまい、齢50を過ぎて間違いなくベテランの領域に入ってきたのかと。
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この日の解説は藤井猛九段で、聞き手の貞升女流二段とはあうんの呼吸という感じでした。私は本放送を見過ごしたのでNHKプラスで見ました。序盤戦は先手西山さんの初手▲7八飛から始まる三間飛車の対抗形から、木村九段が急戦と見せかけて石田流に組み替えるのを阻止したところから、一転また持久戦に切り替え居飛車穴熊に組むという工夫がありました(と、藤井九段の解説でした)。
その後は、ず~っと中盤戦というか、対抗形ならではの捌けるか、抑え込むかの長い読み比べが続いたようです。木村九段がやや良しか、と思われた局面も長かったのですが、振り飛車側も薄い玉形に剥がされながらも決定打を与えず...。
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いつの間にか、完全に西山さんの食いつきが炸裂し、直接2二の金取りに▲3一銀と打たず、▲3一金と打った手が、後に2一の地点でばらして追い込むというワンテンポ遅れて強烈ビンタが飛んでくるみたいな...。
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藤井九段が解説途中でエピソード紹介をしていましたが、西山さんが奨励会三段時代に木村九段とも藤井九段ともそれぞれ別々ですが、研究会で教えていたとのことでした。だからなんだということでもないですが、中村太地八段とも研究会(かVS?)をやっていたという話もありますし、引っ張りだこ状態だったんだなと。
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次局2回戦の相手は藤井聡太七冠です。まだ対局収録は行われていないと思われます。注目の一番となります。
なお西山さんは、棋士編入試験に王手を掛けた状態になったそうで、そちらも次局が大一番で注目されます。